- 対象: 動画制作の予算承認権を持つ経営者様・稟議を通したい実務担当者様
- 結論: 相場は「10〜80万円」がボリュームゾーン。ただし、制作費の安さだけで選ぶと、社内工数(見えないコスト)が膨れ上がり失敗します。
- 理由: 見積もりの差は「画質」ではなく「企画・進行管理の密度」だからです。安い業者は「丸投げ」できません。
- 解決策: 「作る手間」と「活用の成果」まで含めた総コストで発注先を選定してください。
「採用サイトや営業資料に、社員やお客様のインタビュー動画を入れたい。でも、いくらが妥当なのか分からない」
そうお考えの経営者・マーケティング担当者様へ。
インタビュー動画の制作費は、5万円〜100万円以上と幅広く、目的によって「かけるべき予算」と「削るべき予算」が明確に異なります。
安易に表面上の価格だけで制作会社やフリーランスを選ぶと、「動画はできたが誰にも見られない」「社内の対応工数が膨大で、結局高くついた」という失敗に陥りがちです。
本記事では、数多くの企業のマーケティング支援を行ってきた株式会社サイダーストーリーが、最新のインタビュー動画の費用相場を松竹梅の価格帯別で解説します。
さらに、見積書には載らない「見えないコスト」と、「投資対効果(ROI)」を最大化するための予算配分のコツをプロの視点で公開します。
読了後には、貴社の課題に対して「内製すべきか」「プロに任せるべきか」の判断が明確になるはずです。
【価格帯別】インタビュー動画の制作費用相場表
インタビュー動画の相場は「5万円〜100万円以上」と幅が広いですが、この価格差はカメラの画質ではなく、関わる「人の数(体制)」と「企画の深さ」で決まります。
弊社のプロジェクトマネジメント(PM)経験から言えば、機材費の差は全体から見れば誤差の範囲です。
ディレクターが企画段階から入るか、単なるオペレーターとして指示された通りに編集だけするか。
この「人件費」が見積もりの約8割を占めます。
まずは、予算規模ごとに「何ができて、何ができないのか」を整理した以下の早見表をご覧ください。
自社の目的がどこに当てはまるかを確認しましょう。
▼ インタビュー動画 制作費用早見表
| 価格帯 | 依頼先 | 体制 | 特徴・できること | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| 〜10万円 (格安) | クラウドソーシング | 個人 (1名) | ・テンプレート編集 ・簡易撮影(または素材支給) ・カット編集のみ | ・社内マニュアル用 ・SNS用ショート動画 ・とにかく安く作りたい場合 |
| 10〜30万円 (標準) | 中小制作会社 フリーランス | 小規模 (1-2名) | ・プロカメラマン派遣 ・照明/音声収録 ・BGM/テロップ挿入 ※ここがボリュームゾーン | ・採用サイトの社員紹介 ・YouTubeチャンネル ・営業資料用 |
| 30〜80万円 (高品質) | 映像制作会社 マーケ会社 | チーム (3名〜) | ・ディレクター/カメラマン/音声 ・企画構成/台本作成 ・インサート撮影/アニメーション | ・会社紹介(ブランディング) ・事例インタビュー(導入事例) ・Web広告用動画 |
| 80万円〜 (TV級) | 大手制作会社 | 大規模 | ・タレント起用 ・スタジオセット ・複数日撮影 | ・TVCM ・大型展示会用 ・周年記念動画 |
10万円以下(格安・フリーランス依頼)
クラウドソーシングなどで個人に依頼する場合の価格帯です。
「撮影した素材を渡して、不要な部分をカットしてテロップを入れるだけ」といった単純作業に近い依頼であれば、この金額でも対応可能です。
ただし、企画や構成案はすべて自社で用意する必要があり、クオリティは個人のスキルに依存します。
10万〜30万円(標準・制作会社依頼)
一般的なビジネス用途のインタビュー動画で最も多い価格帯です。
プロのカメラマンと照明機材が入り、映像と音声のクオリティが担保されます。
「ただ撮る」だけでなく、見やすく編集された動画が納品されますが、インタビューの質問設計や台本作成といった「企画」部分は、発注者側が主導するか、オプション費用となるケースが多いです。
30万〜80万円(高品質・企画構成込み)
「採用応募を増やしたい」「成約率を上げたい」といった明確な成果を求める場合の価格帯です。
専任のディレクターがアサインされ、「誰に何を語らせるか」という企画構成・台本作成からプロが主導します。
撮影もカメラマンと音声スタッフが分業するチーム体制となり、ドローン撮影やインサート(インタビュー中に挿入する風景映像)など、視聴者を飽きさせない演出が含まれます。
炭田一樹格安業者の場合、「インタビューの質問案」や「撮影場所の手配」「当日の進行」は全て御社(発注者)のタスクになります。
見積もりが安くても、この「社内工数」を甘く見ないことが重要です。
なぜ見積もりに差が出る?費用の内訳と変動要因
見積もり比較で迷ったら、総額ではなく「誰が」動く費用なのかを確認してください。
同じ「編集費 5万円」という項目でも、アルバイトがテンプレートに流し込む作業と、プロのエディターが文脈を理解して「えー、あー」という不要な間を自然にカットする作業では、動画の仕上がり(視聴維持率)が全く異なります。
一般的に不透明になりがちな「制作費の内訳」を、現場の実務ベースで分解して解説します。
▼ 主な費用の内訳
| 項目 | 費用の目安 | 変動要因 |
|---|---|---|
| 企画構成費 (ディレクション費) | 5〜30万円 | 最も差が出る部分。台本作成、ロケハン、香盤表(スケジュール)作成の有無で変動。 |
| 撮影費 (人件費・機材費) | 5〜15万円/日 | カメラの台数(1カメor2カメ)、照明の有無、拘束時間によって変動。 |
| 編集費 | 3〜10万円/本 | 動画の長さ(尺)、テロップの量、アニメーションやCGの有無で変動。 |
| 音響効果費 (MA費) | 1〜5万円 | BGM選定、整音(ノイズ除去)、ナレーター起用の有無。 |
| 諸経費 | 全体の10% | 交通費、メディア代(SDカード等)、運搬費など。 |
特に重要なのが「人件費」です。
「シニアクラスのディレクター」が入れば、インタビュー対象者の緊張をほぐし、魅力的な言葉を引き出すことができますが、費用は上がります。
一方、「カメラマン1名でディレクションも兼任」という場合は安くなりますが、画作りと進行管理を同時に行うため、インタビュー内容の深掘りが疎かになるリスクがあります。



見積もりの「諸経費」や「一式」があまりに高額(20%以上など)な場合は要注意です。
何に対する管理コストなのか、明確に説明できる業者を選びましょう。
単なるマージン(中抜き)である可能性もあります。
クオリティを下げずに費用を安く抑える4つのコツ
クオリティを落とさずにコストを下げる唯一の方法は、「制作会社の稼働時間」を物理的に減らすことです。
前述の通り、費用の大半は人件費です。
撮影拘束時間を短くする、編集工数を減らすなど、相手の作業時間を削れば見積もりは必然的に下がります。
具体的に、明日から実践できる4つのコストダウン手法をご紹介します。
1. 撮影場所を自社にする(スタジオ代削減)
レンタルスタジオを借りると、場所代だけで数万円〜10万円ほどかかります。
自社の会議室や執務スペースを活用すれば、この費用はゼロになります。
さらに、背景に社員が働いている様子が映り込むことで、会社の雰囲気が伝わるというメリットもあります。
2. まとめて撮影する(1日で3本撮りなど)
最も効果が高いのが「まとめ撮り」です。
カメラマンや機材の費用は「1日単位」で計算されることが多いため、1日に1本だけ撮るのも、3本撮るのも、基本料金は変わりません。
社員インタビューなどは同日に複数名をセッティングすることで、1本あたりの単価を劇的に下げることができます。
3. 素材・原稿を自社で用意する(準備コスト削減)
会社ロゴのデータ、インサート用の社内写真、テロップに入れる文言などを事前に完璧に用意しておけば、制作会社の「素材集め・確認」の手間が減り、ディスカウント交渉がしやすくなります。
4. フリーランスを活用する(中間マージン削減)
制作会社を通さず、直接フリーランスのクリエイターに依頼すれば、会社組織の維持費(管理費)が乗らない分、費用を抑えられます。
ただし、進行管理や品質担保はすべて自社で責任を持つ必要があります。



最もおすすめなのは「まとめ撮り」です。
1回の撮影で3〜4本分の素材を撮り切れば、1本あたりの単価は半額近くになります。
逆に「素材・原稿の自社用意」は、慣れていないと準備だけで数日潰れることもあり、「見えないコスト」が増えてしまいます。
相場表には載らない「見えないコスト」と適正予算の考え方
多くの担当者様が見落としているのが、発注後に発生する「見えないコスト(社内対応工数)」です。
弊社には、「前回はクラウドソーシングで安く頼んだが、大変すぎて懲りた」というご相談が頻繁に寄せられます。
制作費自体は数万円と格安でも、以下のような「見えないコスト」が発生し、担当者様の本来の業務(営業や採用活動)を圧迫してしまうのです。
「内製化」や「格安発注」の落とし穴
例えば、格安の個人クリエイターに依頼した場合、プロのディレクター(進行管理者)がいません。
そのため、以下の業務はすべて発注者である皆様が行うことになります。
- 企画・構成: 「どんな質問をすれば、欲しい回答が得られるか?」を考える
- スケジュール調整: インタビュー対象者と撮影クルーの日程調整
- ロケハン: 撮影場所の明るさや騒音の確認
- 修正指示: 「ここのテロップを変えて」「BGMがイメージと違う」といった細かいラリー
- 権利確認: 映り込んだ背景やBGMの著作権確認
これらを時給換算すると、担当者様が数日拘束されるだけで、数十万円分の人件費(機会損失)が発生している計算になります。
これが「見えないコスト」の正体です。
▼ インタビュー動画のコスト構造
- 見えるコスト: 見積書の金額(撮影費・編集費)
- 見えないコスト: 担当者の工数(企画・調整・指示出し・確認)
真のコストパフォーマンスとは、「外注費 + 社内人件費(ストレス含む)」の合計(総保有コスト)で判断すべきです。
制作費が少し高くても、プロのPM(プロジェクトマネージャー)が入る会社に依頼すれば、これらの「面倒な調整業務」を丸ごと巻き取ってくれます。
結果として、担当者様は確認作業だけで済み、トータルのコストと品質のバランスが最適化されるケースが多いのです。



私たちが「マーケティング担当者代行」としてプロジェクトに入る理由はここにあります。
「動画を作りたいが、調整する時間がない」という方は、制作会社ではなく、PM機能を持つパートナーを選ぶのが正解です。
動画を作って終わりではない。「出口戦略」とセットで考える投資対効果
動画は「納品」がゴールではありません。
「誰に、どこで見せて、どう行動させるか」という出口戦略がない動画は、ただのデータの塊です。
「綺麗な動画を作ったが、YouTubeの再生数が2桁で止まっている」
これでは投資対効果(ROI)はマイナスです。
ROIを高める予算配分(撮影費vs企画費)
成果を出すためには、予算配分を変える必要があります。
多くの企業は「撮影・編集(画質の良さ)」に予算の8割を割いてしまいますが、弊社では「企画(誰に何を言うか)」と「活用(広告・Web実装)」に予算を残すことを推奨しています。
▼ 推奨する予算配分イメージ(総予算100万円の場合)
- 【一般的】 撮影・編集:80万円 / 企画:10万円 / 活用:10万円(ほぼ無し)
- 結果:動画はリッチだが、誰にも見られない。
- 【弊社推奨】 撮影・編集:40万円 / 企画:30万円 / 活用:30万円
- 結果:動画はシンプルだが、ターゲットに刺さり、多くの人に届く。



「動画を作りたい」ではなく「動画で採用を増やしたい」とご相談ください。それならば、場合によっては「動画を作らず、LPを直す」ことが正解かもしれません。手段に固執せず、成果から逆算する視点が重要です。
失敗しないインタビュー動画制作会社の選び方7選
最後に、数ある制作会社の中から、貴社のパートナーとしてふさわしい会社を選ぶためのチェックリスト(全7項目)を提示します。
特に重要なのは、単なる「映像制作会社」か、ビジネス課題を理解する「マーケティング支援会社」かを見極めることです。
1. 同業種の実績があるか
業界特有の用語や空気感を理解しているかは、スムーズな進行に直結します。
2. 料金体系が明瞭か
「一式」表記ばかりでなく、内訳(人件費、機材費、修正費など)が明確かを確認しましょう。
3. 「企画・構成」から提案してくれるか(重要)
「言われた通りに撮ります」ではなく、「その目的・ターゲットなら、社長ではなく若手社員を出すべきです」といった提案(おせっかい)をしてくれる会社を選びましょう。
4. 「動画の活用方法」まで知見があるか(重要)
納品後に「YouTubeへのアップ方法」や「広告運用」「サイトへの埋め込み」まで相談できる会社でなければ、動画は宝の持ち腐れになります。
5. 修正回数や追加費用の規定
「修正は2回まで無料、3回目以降は有料」など、契約段階でルールが明確になっているか確認しましょう。
後出しで追加請求されるトラブルを防げます。
6. 担当ディレクターとの相性
動画制作は数ヶ月にわたる共同プロジェクトです。
「話しやすいか」「レスポンスが早いか」「ビジネスの言葉で会話ができるか」は、画質以上に重要です。
7. 内製化支援の有無
将来的に社内で動画を作りたい場合、撮影データの譲渡や、編集スキルのレクチャーに対応してくれるかもポイントです。



問い合わせ時に「御社なら、この動画でどうやって事業を伸ばしますか?」と聞いてみてください。
「映像美」について語る会社と、「Webへの配置と広告」について語る会社。
どちらが貴社のパートナーにふさわしいか、答えが出るはずです。
よくある質問(FAQ)
インタビュー動画の相場はいくらですか?
一般的な制作会社に依頼する場合、10万円〜30万円がボリュームゾーンです。
企画構成やディレクションを含めてしっかり作り込む場合は、30万円〜80万円程度を見ておくと安心です。
フリーランスと制作会社、どちらに頼むべきですか?
「指示出しや進行管理を自社でできる」なら安価なフリーランスがおすすめです。
「企画から丸投げしたい」「品質を安定させたい」なら制作会社、またはPM機能を持つマーケティング会社への依頼が適しています。
動画制作の期間はどれくらいかかりますか?
キックオフから納品まで、通常は1ヶ月〜2ヶ月程度です。
内訳は、企画・台本作成に2週間、撮影に1日、編集・修正に2〜3週間ほどかかります。
予算が少ないですが依頼できますか?
可能です。予算に合わせて「撮影場所を自社にする」「カット数を減らす」「既存の素材を使う」などの工夫で調整できます。
まずは「予算の上限」を伝えて相談するのが近道です。
撮影した動画を広告配信までお願いできますか?
制作専門会社では対応していない場合が多いですが、弊社のようなマーケティング支援会社であれば、動画制作からYouTube広告・SNS広告の運用まで一気通貫で対応可能です。
まとめ:動画は「作る」ことより、「使う」ことが9割。
インタビュー動画の費用相場について解説しました。
- 相場: 10万円〜30万円が標準、成果を求めるなら30万円〜。
- 内訳: 機材ではなく「人(企画・進行)」にお金がかかる。
- 注意点: 安さだけで選ぶと、担当者の管理工数(見えないコスト)で失敗する。
- 重要: 動画の予算だけでなく、その後の「活用予算(出口戦略)」も確保する。
「綺麗な動画を作って満足」してしまう企業様は非常に多いです。
しかし、本来の目的は動画を作ることではなく、その動画を通じて「採用を増やす」「商品を売る」ことのはずです。
株式会社サイダーストーリーは、単なる動画制作会社ではありません。
貴社のマーケティング担当者代行として、企画から制作、そしてその後のWeb活用・広告配信までを一気通貫で支援するパートナーです。
「動画を作りたいが、どう活用すればいいか分からない」「社内のリソースが足りない」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
貴社の課題に合わせ、最も投資対効果の高いプランをご提案します。
▼ 動画制作だけでなく、活用まで任せたい方へ



