「福岡の玄関口、博多駅に着いたけど、太宰府天満宮へはどうやって行くのが一番いいんだろう?」
福岡へ観光に来られた多くの方が、まずこの疑問にぶつかります。
乗り換えなしのバスは楽そうだけど渋滞が心配、電車は時間に正確そうだけど乗り換えが複雑で…と、悩みは尽きませんよね。
この記事では、福岡の情報を知り尽くしたローカルメディア「よかとこ福岡」が、博多駅から太宰府天満宮への全アクセス方法を徹底解説します。
料金や時間だけでなく、地元民だからこそ知る「リアルな混雑状況」や「目的別の最適ルート」まで、この記事を読めば1分であなたにぴったりの行き方が見つかります。
【結論】博多駅から太宰府天満宮への行き方比較表!あなたに合うのはどれ?
まずは結論から。博多駅から太宰府天満宮への主な移動手段を比較表にまとめました。
ご自身の目的や状況に合わせて、最適な方法を見つけてください。
| 移動手段 | 料金(片道) | 所要時間(目安) | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
| ① 直行バス「旅人」 | 700円 | 約45分〜 | 乗り換えなしで楽、必ず座れる | 交通渋滞のリスクあり、満席の可能性 | 荷物が多い、子連れ、乗り換えが不安な方 |
| ② 西鉄電車 | 690円〜 | 約45分〜 | 時間に正確、便数が多い | 乗り換えが必須、ラッシュ時は混雑 | 時間を確実に守りたい、安く行きたい方 |
| ③ タクシー | 約5,000円〜 | 約30分〜 | 最も速い、プライベート空間 | 料金が最も高い、交通渋滞のリスクあり | グループ利用、時間をお金で買いたい方 |
※2025年10月現在の情報です。
それぞれのアクセス方法について、ここから詳しく解説していきます。
方法①:【一番楽で人気】直行バス「太宰府ライナーバス旅人」
博多駅と太宰府をダイレクトに結ぶ西鉄バス「旅人(たびと)」。
なんといっても乗り換えなしで行ける手軽さが最大の魅力で、多くの観光客に利用されています。
旅人バスのメリット・デメリット
電車で行くときの良いところと注意点をまとめました。
メリット
- 乗り換えがないので非常に楽
- 高速道路を走行するため比較的速い
- 必ず座れる(満席の場合は乗車不可)
- 大きな荷物はトランクに預けられる
デメリット
- 週末や連休は交通渋滞で遅れることがある
- 満席で乗れない可能性がある
- 電車に比べて便数がやや少ない
特に週末の午後などは、福岡都市高速や太宰府周辺の道路が混雑し、予定より15分〜30分以上遅れることも。
時間に余裕を持った計画を立てるのがおすすめです。
料金・所要時間・時刻表
| 項目 | 詳細 |
| 料金 | 片道:700円 / 往復:1,300円(小人半額) |
| 所要時間 | 約45分(交通状況により変動) |
| 運行本数 | 平日:24便 / 土日祝:36便(約30分〜1時間に1本) |
最新の時刻表や運行状況は、必ず公式サイトでご確認ください。
【写真で完全ナビ】博多バスターミナル11番乗り場への行き方
乗り場は「博多バスターミナル」の1階です。
JR博多駅の改札からは少しだけ歩きますが、案内表示に沿って行けば迷うことはありません。
- JR博多駅の中央改札を出て、「博多口」方面へ進む
- 博多口を出てすぐ右を向くと「博多バスターミナル」が見える
- 太宰府行きの「旅人」は1階 11番乗り場から発車する
週末は行列ができていることも多いので、少し早めに乗り場へ向かうと安心です。
参考:乗り場案内
バスの乗り方と支払い方法(ICカードは使える?)
乗車券は、乗り場近くの自動券売機か窓口で購入できます。
もちろん、現金や全国相互利用可能な交通系ICカード(Suica, PASMO, SUGOCAなど)も利用可能です。
- 乗り方:バスの中央扉から乗車し、前から降ります
- 支払い:ICカードの場合は乗車時と降車時にカードリーダーにタッチ。現金の場合は降車時に運賃箱へ
方法②:【時間に正確】西鉄電車(地下鉄乗り換え)
渋滞を避けて、時間通りに確実に移動したい方には電車が最適です。
博多駅から太宰府駅へは直通電車がないため、必ず乗り換えが発生します。
電車のメリット・デメリット
電車でのアクセスは便利ですが、注意点もあります。
メリット
- 交通渋滞がなく、運行時間が非常に正確
- 始発が早く、終電も遅い
- 便数が多いので待ち時間が少ない
デメリット
- 最低1回の乗り換えが必要で少し複雑
- 通勤・通学ラッシュの時間帯は混雑する
- 乗り換え時に歩く距離が少しある
【天神乗り換え】王道ルート(地下鉄空港線+西鉄天神大牟田線)
最も一般的で分かりやすいのが、福岡の中心地・天神で乗り換えるルートです。
- 博多駅 → 天神駅(福岡市地下鉄 空港線)
所要時間:約6分
料金:210円 - 西鉄福岡(天神)駅 → 西鉄二日市駅(西鉄 天神大牟田線)
所要時間:特急で約15分 - 西鉄二日市駅 → 太宰府駅(西鉄 太宰府線)
所要時間:約5分
料金:西鉄区間 合計420円
- 合計料金:630円
- 合計所要時間:約45分(乗り換え時間含む)
【地元民Tips】
地下鉄天神駅と西鉄福岡(天神)駅は、天神地下街で繋がっています。
一度改札を出る必要がありますが、地下街を歩けば雨の日でも濡れずに快適に乗り換えできますよ。
【薬院乗り換え】2023年開通の新ルート(地下鉄七隈線+西鉄天神大牟田線)
2023年に地下鉄七隈線が博多駅まで延伸したことで、薬院駅での乗り換えも便利になりました。
- 博多駅 → 薬院駅(福岡市地下鉄 七隈線)
所要時間:約4分
料金:210円 - 西鉄薬院駅 → 西鉄二日市駅(西鉄 天神大牟田線)
- 西鉄二日市駅 → 太宰府駅(西鉄 太宰府線)
天神乗り換えと料金・所要時間はほぼ同じですが、博多駅の南側(KITTE博多など)にいる場合はこちらの方がアクセスしやすいでしょう。
【裏技】JR+徒歩ルートはあり?
少しでも交通費を節約したい健脚な方向けの裏技ルートです。
- JR博多駅 → JR二日市駅(JR鹿児島本線)
- JR二日市駅から徒歩(約15分)で西鉄紫駅へ移動
- 西鉄紫駅 → 西鉄二日市駅 → 太宰府駅
このルートは乗り換えの手間と歩く時間がかかるため、観光で訪れる方にはあまりおすすめできませんが、福岡の街並みを感じながら移動したい方には面白い選択肢かもしれません。
方法③:【時短・快適】タクシー
グループでの移動や、快適さを最優先するならタクシーも選択肢の一つです。
タクシーのメリット・デメリット
タクシー利用のメリットとデメリットをまとめました。
メリット
- ドアツードアで移動できる
- 渋滞がなければ最も速く到着できる
- プライベートな空間で快適
デメリット
- 料金が最も高い
- バス同様、交通渋滞に巻き込まれるリスクがある
料金と所要時間の目安
| 項目 | 詳細 |
| 料金目安 | 約5,000円 〜 6,000円 |
| 所要時間目安 | 約30分 〜 (渋滞がない場合) |
料金は交通状況によって大きく変動します。
最近では「GO」や「Uber」などのタクシー配車アプリも普及しているので、活用するのもおすすめです。
【シーン別】地元民が教える!博多駅から太宰府へのベストな行き方
結局どの方法がいいの?という方のために、目的別の最適ルートを地元民目線で提案します。
安さ重視なら?
→ 西鉄電車(天神 or 薬院乗り換え)が最安
合計運賃は630円と、直行バスよりわずかに安くなります。
西鉄が発売している企画乗車券「FUKUOKA 1DAY PASS」などを利用すれば、さらにお得に移動できる場合もあります。
時間重視でとにかく早く着きたいなら?
→ 渋滞がなければタクシー、確実性なら電車
出張の合間など、時間が限られている場合はタクシーが最速です。
ただし、渋滞のリスクを考慮するなら、時間に正確な電車が最も確実な選択と言えるでしょう。
子連れ・ベビーカー利用なら?
→ 直行バス「旅人」一択です!
乗り換えがなく、大きな荷物やベビーカーをトランクに預けられるバスが圧倒的に便利です。
電車ルートは乗り換えで駅構内を歩く距離が長いため、小さなお子様連れには少し大変かもしれません。
雨の日でも濡れずに行きたいなら?
→ 電車(天神乗り換え)がおすすめ
博多駅は地下街と直結しており、そのまま地下鉄に乗車できます。
そして、天神駅で西鉄電車に乗り換える際も、天神地下街を通れば一度も地上に出ることなく移動が可能です。
【要注意】混雑する時期・時間帯と回避策
太宰府天満宮は人気の観光地のため、時期や時間帯によっては大変混雑します。
特に混雑するシーズンは?(正月、受験、梅の時期)
- 正月三が日:初詣で年間最大の人出となる
交通規制が敷かれ、バスが運休・迂回することもあるため、電車でのアクセスが必須 - 受験シーズン(1〜2月):合格祈願の参拝者で週末は特に混み合う
- 梅の季節(2月上旬〜3月上旬):見頃の週末は駐車場待ちの車で大渋滞が発生
公共交通機関の利用を強くおすすめ
地元民が狙う空いている時間帯
混雑を少しでも避けたいなら、以下の時間帯がおすすめです。
- 平日の午前中(開門〜10時頃)
- 夕方以降(15時〜閉門)
X(旧Twitter)などで「太宰府 混雑」と検索すると、訪れている人のリアルタイムな投稿が見つかることもありますので、出発前にチェックしてみるのも良いでしょう。
太宰府駅に到着!天満宮までの道のりと見どころ
さあ、無事に太宰府駅に到着です!
改札を出れば、そこはもう天満宮への入り口。わくわくする参道の散策が待っています。
太宰府駅から天満宮までは徒歩何分?
駅から天満宮の本殿までは、参道をまっすぐ歩いて約5分ほど。
お土産屋さんやカフェが立ち並び、歩いているだけで楽しい道のりです。
まずは名物「梅ヶ枝餅」を食べ歩き!おすすめ店3選
参道の名物といえば、焼きたてアツアツの「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」。
お店によって少しずつ味が違うので、食べ比べてみるのも一興です。
- かさの家:常に行列ができる定番中の定番。上品な甘さのあんこが特徴
- やす武:パリッとした皮の食感が楽しめる人気店
- 松屋:少し外れた場所にある隠れた名店。地元民に愛される素朴な味わい
【2026年5月まで】特別な「仮殿」を見に行こう
現在、太宰府天満宮では約124年ぶりとなる本殿の大改修が行われています。
そのため、2026年5月(予定)までは、本殿前に建てられた特別な「仮殿(かりでん)」での参拝となります。
屋根に森が広がるようなデザイン性の高い仮殿は、今しか見られない貴重な姿です。ぜひその目で確かめてみてください。
【Q&A】博多駅から太宰府天満宮アクセスでよくある質問
太宰府天満宮へのアクセスに関して、旅行前によく寄せられる質問をまとめました。
Q. 大きなスーツケースはどこかに預けられますか?
A. 博多駅構内や博多バスターミナル、太宰府駅にコインロッカーがあります。直行バス「旅人」を利用する場合は、無料でトランクに預けることも可能です。
Q. レンタカーで行くのはおすすめですか?
A. おすすめしません。特に週末や観光シーズンは、太宰府周辺の道路と駐車場が大変混雑するため、公共交通機関の利用が賢明です。
Q. 太宰府天満宮の観光には、どれくらいの時間が必要ですか?
A. 参拝と参道の散策だけなら約1時間半〜2時間が目安です。周辺の九州国立博物館なども見学する場合は、半日ほど見ておくと良いでしょう。
まとめ
博多駅から太宰府天満宮へのアクセス方法を、地元メディアの視点で徹底解説しました。
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 楽さ最優先、荷物が多いなら → 乗り換えなしの直行バス「旅人」
- 時間通りに確実に行きたいなら → 渋滞知らずの西鉄電車
- お金をかけても速さを求めるなら → タクシー
- 混雑を避けるなら → 平日の午前中か夕方を狙うのがおすすめ
それぞれのメリット・デメリットを理解すれば、あなたの旅のスタイルに最適な移動手段がきっと見つかります。
この記事を参考に、スムーズで快適な太宰府観光を楽しんでくださいね。
あなたの福岡の旅が、思い出深い素晴らしいものになることを願っています。
脚注
[1] 西日本鉄道株式会社「太宰府ライナーバス『旅人』」
[2] 西日本鉄道株式会社「にしてつグループホームページ」
[3] 福岡市交通局「福岡市地下鉄」
[4] 太宰府天満宮
