【最新】ウェビナーツール15選:選び方から活用、成功の秘訣まで完全網羅!
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- 最終更新日時
- 2025.09.16
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- 作成日時
- 2025.09.16
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Webマーケティング
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- 著者
- SIDER STORY 編集者

企業のマーケティング活動で、ウェビナーの重要性はますます高まっています。
しかし、初めて担当になった方からはこんな声も聞こえてきます。
- 「そもそも、どのツールを選べば良いのかわからない」
- 「ツール選びで失敗して、予算や時間を無駄にしたくない」
- 「まずは低予算で試してみたいが、最適なツールが見つからない」
この記事では、そんなお悩みを持つあなたのために、専門家の視点からウェビナーツールの基本から選び方のポイント、目的別のおすすめツールまでを徹底解説します。
最後まで読めば、自社の目的と予算にぴったりのツールが見つかり、自信を持ってウェビナーを成功に導く第一歩を踏み出せるはずです。
そもそもウェビナーツールとは?Web会議ツールとの違いを解説
ウェビナーツールとは、オンラインでセミナーを配信するために特化したプラットフォームです。
ウェビナーとは、「ウェブ(Web)」と「セミナー(Seminar)」を組み合わせた造語です。
多くの人が普段使うWeb会議ツールとは、その目的と機能において明確な違いがあります。
ウェビナーツールの主な配信方法
ウェビナーの配信方法には、主に3つの種類が存在します。
それぞれの特徴を理解し、目的に合った方法を選びましょう。
配信方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
リアルタイム配信 | 指定した日時に生放送で配信する方式 | 参加者とリアルタイムで交流できる | 配信トラブルのリスクがある |
録画配信 | 事前に録画した動画を公開する方式 | 参加者はいつでも視聴可能、配信者の負担が少ない | 参加者との双方向コミュニケーションが難しい |
収録ライブ配信 | 録画した動画を特定の日時に配信する方式 | ライブ感を演出しつつ、配信トラブルのリスクを低減できる | リアルタイム配信ほどの臨場感はない |
Web会議ツールで代用できる?専用ツールを使うべき理由
「ZoomやTeamsでもセミナーはできる」と考える方もいるかもしれません。
しかし、マーケティング目的で成果を最大化するには、専用ツールの利用が不可欠です。
Web会議ツールは、あくまで双方向のコミュニケーションを主目的としています。
一方、ウェビナーツールは「1対多」の配信に最適化されており、ビジネス成果につながる多くの機能を備えています。
比較項目 | ウェビナーツール | Web会議ツール |
---|---|---|
主な目的 | 1対多の情報発信、リード獲得 | 少人数での双方向コミュニケーション |
最大参加人数 | 数百〜数千人規模に対応 | 比較的小規模(数十〜数百人) |
参加者管理 | 申込ページの作成、リマインドメール自動送信 | 手動での招待が基本 |
データ分析機能 | 視聴時間、離脱箇所、アンケート結果などを詳細に分析 | 限定的、または機能がない |
マーケティング連携 | MA/CRMツールと連携し、リード情報を自動で同期 | 連携できない場合が多い |
インタラクティブ機能 | Q&A、投票、アンケート機能が充実 | チャット機能が中心 |
ウェビナーツール導入のメリット【コスト削減だけじゃない】
ウェビナーツールを導入するメリットは、単なるコスト削減に留まりません。
ビジネスを加速させる多くの利点が存在します。
メリット1:大幅なコスト削減
オフラインセミナーで発生する会場費や交通費、人件費などを削減できます。
具体的な削減額は、地域や規模によって異なりますが、1回の開催で、50万円のコスト削減効果も報告されています。
メリット2:商圏の拡大と集客力向上
場所の制約がなくなり、国内外の幅広い層にアプローチ可能です。
対面セミナーの5倍以上の集客が期待できるケースもあります(セミナーの内容や告知方法によって異なります)。
メリット3:質の高いリード獲得
参加登録時に、見込み客の情報を効率的に収集できます。
開催後のアンケートを通じ、関心度の高いリードを特定しやすくなります。
メリット4:参加者エンゲージメントの向上
チャットやQ&A機能で、参加者の疑問にリアルタイムで回答できます。
投票機能などを活用すれば、参加者の満足度向上が期待できます。
初心者が失敗しない!ウェビナーツール選びの7つの重要ポイント
数あるツールの中から、自社に最適なものを選ぶには明確な基準が必要です。
ここでは、ツール選びで失敗しないための7つのポイントを解説します。
これらのポイントを一つずつ確認することで、後悔のないツール選びができます。
- 目的(リード獲得、顧客育成、社内研修など)を明確にする
- 配信規模(参加人数)に対応しているか
- 必要な機能(Q&A、アンケート、録画など)が揃っているか
- 参加者と主催者の双方にとっての使いやすさ
- 料金体系(月額固定 or 従量課金)と予算
- 外部ツール連携(MA・CRM/SFA)は可能か
- サポート体制は充実しているか
1. 目的(リード獲得、顧客育成、社内研修など)を明確にする
ツール選びの第一歩は、ウェビナー開催の目的を定めることです。
目的によって、必要となる機能は大きく異なります。
例えば、リード獲得が目的なら、MAツールとの連携機能が重要になります。
社内研修なら、参加者の理解度を測るテスト機能などが求められるでしょう。
2. 配信規模(参加人数)に対応しているか
ウェビナーツールは、プランごとに参加人数の上限が設定されています。
数十人規模の社内向けセミナーなのか、数千人規模の大型イベントなのかを想定しましょう。
将来的な規模拡大も見据え、余裕を持ったプランを選ぶことが大切です。
3. 必要な機能(Q&A、アンケート、録画など)が揃っているか
自社の目的に合わせ、必要な機能を洗い出しましょう。
基本的な機能に加え、ウェビナーの効果を高める応用機能も検討すると良いです。
基本機能の例
- 画面共有
- チャット、Q&A
- アンケート
- 録画
応用機能の例
- 投票、リアクション
- ブレイクアウトルーム(参加者を小グループに分ける機能)
- 自動配信(オートウェビナー)
4. 参加者と主催者の双方にとっての使いやすさ
ツールの使いやすさは、ウェビナーの成功に直結します。
参加者にとっては、アプリのインストール不要で簡単に参加できることが重要です。
主催者にとっては、配信設定や管理画面が直感的に操作できると、運用の負担が軽減されます。
5. 料金体系(月額固定 or 従量課金)と予算
料金体系は、主に月額固定制と従量課金制の2種類です。
自社の開催頻度や規模に合わせて、最適なプランを選びましょう。
料金体系 | メリット | デメリット |
---|---|---|
月額固定制 | 開催回数に関わらず費用が一定 | 開催しない月も費用が発生する |
従量課金制 | 使った分だけ支払うため無駄がない | 頻繁に開催すると割高になる可能性がある |
多くのツールで無料プランやトライアル期間が用意されています。
まずは試験的に利用してみることをお勧めします。
6. 外部ツール連携(MA・CRM/SFA)は可能か
マーケティング活動を効率化する上で、外部ツールとの連携は非常に重要です。
ウェビナーで獲得したリード情報を、MA(マーケティングオートメーション)やCRM(顧客関係管理)ツールに自動で連携できるか確認しましょう。
この連携により、リード育成から商談化までのプロセスをスムーズに進めることができます。
7. サポート体制は充実しているか
特に初心者にとって、万が一のトラブル時に頼れるサポート体制は心強い味方です。
日本語による電話やメール、チャットでのサポートが受けられるかを確認しましょう。
ツールの導入から本番までを支援してくれるサービスがあると、より安心です。
【目的別】おすすめウェビナーツール15選を徹底比較
ここでは、選び方のポイントを踏まえ、目的別におすすめのツールを15個紹介します。
まずは主要なツールを一覧表で比較し、全体像を掴んでください。
ツール名 | 特徴 | 料金目安(月額) | 無料プラン |
---|---|---|---|
無料・低価格 | |||
YouTube Live | 完全無料、世界最大の動画プラットフォーム | 0円 | 〇 |
Google Meet | G Suiteユーザーなら手軽に利用可能 | 0円〜 | 〇 |
Cocripo | シンプル操作で低価格、安定性が強み | 30,000円〜 | △ (トライアル有) |
Bizibl | BtoB特化、疑似ライブ配信機能が特徴 | 50,000円〜 | × |
マーケティング向け | |||
Zoom Webinars | 圧倒的な知名度と安定性、豊富な機能 | 11,850円〜 | × |
ネクプロ | 国産ツール、手厚いサポートとMA連携 | 要問い合わせ | × |
V-CUBEセミナー | 高品質配信、大規模イベントに強い | 要問い合わせ | × |
Adobe Connect | カスタマイズ性が高く、インタラクティブ | 約1,800円〜(年額制) | △ (トライアル有) |
EventHub | イベント全体の体験価値を高める機能が充実 | 要問い合わせ | × |
ON24 | データ分析に強み、エンゲージメント向上に特化 | 要問い合わせ | × |
大規模・安定性重視 | |||
Webex Webinars | Cisco社提供、高いセキュリティと信頼性 | 10,800円〜 | × |
J-Stream Equipmedia | 国内最大級の動画配信プラットフォーム | 50,000円〜 | × |
LiveOn | 完全自社開発、高品質な映像と音声 | 要問い合わせ | △ (トライアル有) |
GigaCast | サーバー不要で大規模配信が可能 | 75,000円〜 | △ (トライアル有) |
FreshVoice | 金融機関などでも導入される高いセキュリティ | 要問い合わせ | △ (トライアル有) |
まずは無料で試したい方向け|無料・低価格なツール4選
1.YouTube Live
YouTube Liveは、完全無料で利用でき、チャンネル登録者に通知が届くため集客しやすいです。
ライブ配信のアーカイブをそのまま動画コンテンツとして活用できます。
2.Google Meet
Google Meetは、Googleアカウントがあれば誰でも利用でき、シンプルな操作性が魅力です。
Googleカレンダーとの連携で、参加者への招待もスムーズに行えます。
3.Cocripo(コクリポ)
Cocripoは、低価格ながら、アンケートや資料配布など必要な機能が揃っています。
シンプルな操作性で、初心者でも直感的に操作できる点が評価されています。
4.Bizibl(ビジブル)
Biziblは、BtoBマーケティングに特化しており、録画をライブ配信のように見せる機能があります。
開催の手間を削減しつつ、高い集客効果を狙えるのが特徴です。
マーケティング・リード獲得を強化したい方向けツール6選
5.Zoom Webinars
Zoom Webinarsは、圧倒的な知名度と安定性で、参加者が安心して利用できます。
MAツールとの連携機能も豊富で、獲得したリードをシームレスに管理できます。
6.ネクプロ
ネクプロは、国産ツールならではの手厚い日本語サポートが魅力です。
参加者の視聴データを詳細に分析し、有望な見込み客を可視化できます。
7.V-CUBEセミナー
V-CUBEセミナーは、大規模配信に対応しており、安定した配信が可能です(プランによって、同時接続人数は異なります)。
企画から配信までプロがサポートするプランもあり、高品質な配信を実現します。
8.Adobe Connect
Adobe Connectは、プレゼンテーション資料や動画などを自由に配置できるカスタマイズ性が特徴です。
参加者を惹きつける、エンゲージメントの高い空間を設計できます。
9.EventHub
EventHubは、ウェビナーだけでなく、参加者同士の交流を促す機能が充実しています。
オンラインイベント全体の体験価値を高め、顧客との関係構築に貢献します。
10.ON24
ON24は、参加者のあらゆる行動をデータ化し、詳細な分析レポートを提供します。
データに基づき、個々の参加者に最適化されたフォローアップが可能です。
大規模配信・安定性を重視したい方向けツール5選
11.Webex Webinars
Webex Webinarsは、世界的な通信機器メーカーCiscoが提供しており、セキュリティと安定性に定評があります。
官公庁や金融機関など、高いセキュリティが求められる場面で多く利用されています。
12.J-Stream Equipmedia
J-Stream Equipmediaは、国内で長年の実績を持つ動画配信プラットフォームです。
盤石な配信インフラと手厚いサポートで、大規模イベントでも安心して利用できます。
13.LiveOn
LiveOnは、完全自社開発にこだわり、クリアな音声と高画質な映像を実現しています。
独自の技術で通信負荷を抑え、安定した接続を提供します。
14.GigaCast
GigaCastは、クラウド型のため、専用サーバーを構築することなく大規模配信が可能です。
導入の手間とコストを抑えつつ、多くの参加者へアプローチできます。
15.FreshVoice
FreshVoiceは、強固なセキュリティ対策が特徴で、機密情報を扱うウェビナーにも適しています。
国産ツールのため、日本のビジネス環境に合わせた機能とサポートが受けられます。
ツール導入だけでは終わらない!ウェビナー成功への3ステップ
最適なツールを選ぶことは重要ですが、それだけでウェビナーが成功するわけではありません。
ツールを効果的に活用するための、開催プロセス全体を見通した計画が不可欠です。
ここでは、ウェビナーを成功に導くための3つのステップを解説します。
ステップ1【開催前】集客とリマインドの自動化
ウェビナーの成果は、集客で決まると言っても過言ではありません。
ツールを活用し、集客プロセスを効率化しましょう。
1.魅力的な告知・申込ページの作成
ツールのテンプレートを使い、誰が何を学べるのかが明確に伝わるページを作成します。
2.ターゲットへの告知
MAツールと連携し、関心度の高い顧客リストへ優先的にメールを配信します。
3.リマインドメールの自動送信
参加率を高めるため、開催前日や当日にリマインドメールを自動で送信する設定をします。
ステップ2【開催中】参加者のエンゲージメントを高める工夫
オンラインでは参加者の集中力が途切れやすいという課題があります。
ツールのインタラクティブ機能を活用し、参加者を飽きさせない工夫が必要です。
開始時にアイスブレイク
チャット機能で挨拶を促したり、投票機能で簡単な質問を投げかけたりします。
定期的な質疑応答
Q&A機能を使い、区切りの良いタイミングで質問を受け付け、双方向性を演出します。
参加者の反応を確認
リアクション機能などを活用し、参加者の理解度や反応を確かめながら進行します。
ステップ3【開催後】アンケートとデータ分析で次につなげる
ウェビナーは開催して終わりではありません。
得られたデータを分析し、フォローアップと次回改善に活かすことが重要です。
1.アンケートの実施
終了後すぐにアンケートを配布し、満足度や要望を収集します。
2.お礼メールの配信
参加者全員にお礼メールを送り、資料のダウンロードや録画視聴の案内をします。
3.データ分析とリードの選別
視聴時間やアンケート回答から有望なリードを特定し、営業部門へ引き渡します。
4.次回への改善
離脱率が高かった箇所や、質問が多かった内容を分析し、次回のコンテンツ改善に役立てます。
ウェビナーツールに関するよくある質問(Q&A)
最後に、ウェビナーツール導入に関してよく寄せられる質問にお答えします。
Q1. 配信に必要な機材は何ですか?
最低限、以下の3つがあれば配信は可能です。
- パソコン
- Webカメラ(PC内蔵でも可)
- マイク(PC内蔵でも可)
より品質を高めたい場合は、外付けのWebカメラやマイク、顔を明るく見せるリングライトなどを用意すると良いでしょう。
Q2. 通信トラブルが心配です。対策はありますか?
通信トラブルのリスクを完全にゼロにすることは難しいですが、対策は可能です。
- 安定したインターネット環境を確保する:可能な限り、Wi-Fiではなく有線LAN接続を利用しましょう。
- 事前のリハーサルを徹底する:本番と同じ環境でリハーサルを行い、音声や映像に問題がないか確認します。
- 録画配信を検討する:絶対に失敗できない場合は、事前に録画したものを配信する方法も有効です。
Q3. 録画したウェビナーは再利用できますか?
はい、再利用できます。
録画したウェビナーは、企業の貴重な資産になります。
- オンデマンドコンテンツとして公開:Webサイトに掲載し、いつでも視聴できるようにすることで、継続的なリード獲得に繋がります。
- 動画コンテンツとして二次利用:内容を短く編集して、YouTubeやSNSで発信するなど、多様な活用が可能です。
まとめ|自社の目的に合ったウェビナーツールでビジネスを加速させよう
この記事では、ウェビナーツールの基本から選び方、目的別のおすすめツールまでを解説しました。
最適なツールを選ぶ上で最も重要なことは、「自社の目的を明確にすること」です。
最後に、ツール選びの7つの重要ポイントを再掲します。
- 目的の明確化
- 配信規模の確認
- 必須機能の洗い出し
- 使いやすさの検証
- 料金体系と予算の確認
- 外部ツール連携の可否
- サポート体制の充実
まずは無料プランやトライアルを活用し、いくつかのツールを実際に試してみることをお勧めします。
本記事が、あなたのウェビナー成功の一助となれば幸いです。
もし、「自社だけでのツール選定や戦略立案に不安がある」という場合は、専門家への相談も有効な選択肢です。
課題や目的に応じた最適なマーケティング戦略をご提案します。
監修者紹介 Profile

大学在学中に株式会社デジタルトレンズに入社
- 自社メディア事業として複数メディアを統括し、社内MVPを複数回受賞。
- 新規事業部を立ち上げ、広告・SEOを含む複数施策のプロジェクトを1人で完結。
- 新卒1年目から福岡支社長に抜擢され、0からの立ち上げを経験。
2023年に独立し、株式会社サイダーストーリーを創業
- Webマーケティングを駆使した受託事業・自社事業を展開。
- AIを活用した業務効率化/業務標準化にも挑戦中。