- 対象: マーケティング支援の発注を検討中の経営者・事業責任者
- 結論: 「マーケティングの設計事務所」は、戦略の立案から実装の監理・内製化支援まで一貫して担う支援モデルで、代理店・コンサルとは役割が異なる
- 理由: 代理店は施策実行を、コンサルは戦略立案を得意とするが、その「設計」を繋ぐ役割が抜け落ちているケースが多い
- 読み方: 全体像を把握したい方は各H2見出しだけ読めば要点が掴める
「広告代理店に頼んでいるのに、成果が出ているのかよくわからない」
「戦略コンサルのレポートは立派だったけれど、何をどこから実行すればいいか結局わからなかった」
そんな経験を持つ経営者・事業責任者の方は少なくありません。
SIDER STORYが「マーケティングの設計事務所」を名乗るのは、この「戦略と実行の間にある設計の空白」を埋めるためです。設計事務所とは何か、なぜ代理店やコンサルとは違うのか、50社以上の支援経験をもとに整理します。
マーケティングの設計事務所とは
「設計事務所」という言葉は、建築業界から借用しています。建物を建てるとき、施主(クライアント)と施工業者(工務店・ゼネコン)の間に「設計事務所」が入ります。
設計事務所の役割は、施主の要件を図面に落とし込み、施工の品質を監理することです。施主の希望を具体的な設計図にする専門家であり、施工を丸投げされる業者でも、アドバイスだけ行うコンサルタントでもありません。
マーケティングにも同じ構造が成り立ちます。「売上を増やしたい」「認知を広げたい」という経営判断(施主)と、SEO・広告・SNS運用などの施策実行(施工)の間には、必ず「設計」が必要です。
どのチャネルを選び、どの順番で動かし、何をKPIとして置き、どう体制を組むか
この設計を誰が担うかが、マーケティング支援の質を大きく左右します。
設計事務所が担う3つの役割
- 設計図の作成: KPIツリー・チャネル選定・ロードマップ・体制図の策定
- 実装の監理: 外部パートナーや社内担当者の動きを設計図に照らして評価・軌道修正
- 内製化支援: 支援終了後も組織が自走できるよう、判断基準とノウハウを移転する
SIDER STORYは支援開始から終了まで、この3つをセットで提供します。「戦略だけ」でも「運用だけ」でもなく、経営判断と現場実装をひとつのフレームで繋ぐ。それが設計事務所のポジションです。
代理店・コンサルとの3つの違い
「では代理店やコンサルと何が違うのか」という疑問は当然です。3タイプを並べて整理します。
| タイプ | 焦点 | 強み | 限界 |
|---|---|---|---|
| 代理店 | 施策実行(広告・SEO・SNS等) | 特定施策の実行速度・専門性 | 全体設計ができない。施策ごとに縦割りになりやすい |
| 戦略コンサル | 中長期戦略の立案・提言 | フレームワーク・定量分析の精度 | 実装に関与しない。「どう動かすか」が残課題になる |
| 設計事務所(SIDER STORY) | 設計+実装監理+内製化支援 | 経営判断と現場実装を一本で繋ぐ | — |
違い①:施策より先に「設計図」を作る
代理店との最大の違いは、施策を始める前に設計図を引くことです。代理店は「依頼された施策をうまく実行する」のがミッションです。広告代理店に依頼すれば広告を、SEO会社に依頼すればSEOを提案してきます。これは自然なことですが、「そもそもこの事業フェーズにその施策が合っているか」という問いは誰も立てません。
設計事務所は違います。支援開始時に必ずKPIツリーとチャネルロードマップを作ります。「今期どの指標を動かすと事業インパクトが大きいか」「どのチャネルを何の順番で立ち上げるべきか」を経営層と合意してから、施策を選びます。
違い②:実装に関与する
コンサルとの最大の違いは、実装に関与することです。戦略コンサルが作るレポートは精緻ですが、提言が終わると関与が薄くなるケースがほとんどです。クライアント側の実行力・リソース次第で結果が大きく変わり、「何百万もかけた提言が積まれたまま」になることもあります。
設計事務所は設計後も現場に関与します。外部パートナー(広告代理店・制作会社・ライター等)の選定基準の策定、月次レビューでの軌道修正、社内担当者へのフィードバック等、これらを設計者の視点から行います。設計図が実際の施策に反映されているかを継続的に確認するのが、設計監理の役割です。
違い③:「卒業(内製化)」を前提にする
代理店・コンサルとの共通した課題は、支援が終わると組織に何も残らないことです。代理店は施策の運用スキルを内部化せず、コンサルは判断基準を提言書に留めます。支援終了後も同じ代理店に頼り続けるか、また別のコンサルを呼ぶかという状況が生まれます。
設計事務所は内製化を前提に動きます。支援プロセスそのものが、クライアント組織の判断力を育てる設計になっています。マーケティングの意思決定基準・KPIの読み方・施策評価のフレームワークを移転し、最終的にクライアントが自走できる状態を「完了」と定義します。
「施策より設計が先」な理由
「まず動いてみることが大事」という声もよく聞きます。それ自体は間違いではありません。ただし、設計なしに動き始めると、特定の問題が繰り返し起きます。
設計なしで動いたときに起きる3つの問題
- 「何が成功か」がわからない: KPIが決まっていないと、施策の評価基準が人によってバラバラになります。広告担当は「CPCが下がった」を成功と言い、経営者は「売上が増えていない」と不満を言うという状況が典型です。
- 施策が縦割りになる: SEO・広告・SNS・メルマガを別々の業者に任せると、施策間の連携が生まれません。SEOで集めたトラフィックが広告のリターゲティングに活かされない、SNSのフォロワーがメルマガ読者に転換されないという機会損失が積み重なります。
- 優先順位がコロコロ変わる: ロードマップがないと、経営者の関心・業界トレンド・営業提案によって優先施策が変わります。「去年SEO、今年は動画、来年はTikTok」という状態では、何も深まりません。
これらは「施策の質が低い」のではなく、「設計がない」ことで起きる問題です。設計図があれば、施策の担当者が変わっても、外部パートナーが増えても、優先順位の判断軸がブレません。
設計に含まれる具体的な成果物
「設計」は抽象的な概念ではなく、具体的なドキュメントとして存在します。SIDER STORYが支援開始時に作成する主な成果物は以下のとおりです。
- KPIツリー: 売上・利益から逆算した指標の階層構造。「何を動かせば目標に近づくか」を可視化する
- チャネルロードマップ: 事業フェーズ・リソース・競合状況をもとに、どのチャネルをいつ立ち上げるかの優先順序
- 体制図: 内製すべき機能と外部委託すべき機能の切り分け。誰が何を担当するかの全体像
- 判断基準ドキュメント: 施策の継続・停止・変更の判断を、数値ベースで行うためのルール
これらは支援開始から通常4〜6週間で作成し、クライアント側の担当者と合意した上で、以降の施策判断の基準として使います。設計の進め方については 設計の進め方(方法論) で詳しく解説しています。
設計事務所が必要なのはどんな会社か
すべての企業にとって設計事務所が最適解とは言いません。向き・不向きがあります。
設計事務所との相性がいい状況
- マーケティング支援を初めて外部に依頼する: 最初に設計図を作ることで、以降のパートナー選定・評価がしやすくなります
- 複数の施策を動かしているが成果がバラバラ: 施策を束ねる設計者がいないことが原因のケースが多い
- 経営判断とマーケティングの会話がうまく噛み合わない: KPIツリーと体制図があると、経営層と現場の対話が変わります
- 2〜3年後に内製化したい: 最初から内製化を前提に組んだ支援を受けることで、スキルと判断基準が組織に残ります
- 事業フェーズが変わり、既存の支援体制を見直したい: 成長・収益化・守りへの転換など、フェーズ変化に合わせた設計の更新が必要なタイミング
逆に設計事務所が合わないケース
一方、以下のような状況では設計事務所より別の選択肢が適しています。
- 「この施策だけ単発で動かしたい」という依頼: 広告1本の入稿作業など、設計が不要な単発案件は代理店に直接依頼する方が効率的です
- マーケティング戦略の大枠は決まっており、分析レポートだけほしい: 実装関与が不要であればコンサルや調査会社の方が適しています
SIDER STORYが向いているかどうか迷う場合は、まず無料相談でご状況を整理することをお勧めします。他社との違いについては 他社との違い のページも参考にしてください。
SIDER STORYが設計事務所を名乗る理由
SIDER STORYは2023年の創業以来、50社以上のマーケティング支援に関わってきました。その経験の中で見えてきたのは、「施策の失敗より、設計の不在による失敗の方が多い」という事実です。
広告のCPAが高い、SEOの順位が上がらない。
こうした「施策レベルの問題」に見えるものの多くは、根本を辿ると設計の問題です。
ターゲットの定義が曖昧、CVポイントの優先順位が決まっていない、チャネル間の連携がない。
こうした設計の欠如が施策の効果を削いでいます。
月次継続率90%以上という数字は、設計がある支援の方が成果が出やすく、クライアントの信頼が続くことの結果だと考えています。「施策の前に設計を」というアプローチは、8年の実績から導き出した私たちの核心です。
まとめ
「マーケティングの設計事務所」というポジションは、代理店でもコンサルでもない第三の役割です。戦略の立案から実装の監理・内製化支援まで、経営判断と現場実装を一本の設計図で繋ぎます。
マーケティング設計についてご相談がある方は、マーケティング設計の無料相談 → からお気軽にどうぞ。



