内部リンクとは?チェックするためのツールや設置する際のポイントについて解説
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- 最終更新日時
- 2024.09.01
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- 作成日時
- 2024.05.22
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SEO対策
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- 著者
- SIDER STORY 編集部
企業のマーケティング担当者の皆さん、内部リンクの管理に悩んでいませんか?
内部リンクは単に他のページにつなげるだけではなく、SEO対策において非常に重要な役割を果たします。
適切に内部リンクを設置することで、サイトの構造を最適化し、クローラーの巡回を容易にし、ユーザーの滞在時間を伸ばすことができます。
この記事では、内部リンクの重要性とその効果的な設置方法について詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、内部リンクを活用してSEO効果を高めていきましょう。
内部リンクとは?
内部リンクとは、同一ウェブサイト内の複数ページをつなぐリンクのことを指します。
つまり、自サイト内の関連ページ同士を結びつける役割を持っています。
例えば、企業サイトの場合、トップページから商品紹介ページ、会社概要ページなどへのリンクが内部リンクに該当します。
内部リンクを適切に設置することで、以下のような効果が期待できます。
- クローラー(検索エンジンのロボット)がサイト内を効率よく巡回できる
- 関連性の高いページ同士が評価され、検索順位が上がる
- ユーザーがサイト内を簡単に移動でき、滞在時間が延びる
つまり、内部リンクはSEO対策において非常に重要な役割を果たしています。
内部リンクがSEOにおいて重要な理由
適切な内部リンクの設置は、SEO対策において非常に重要な役割を担っています。 内部リンクは以下の3つの理由から、サイトの評価を高める効果があります。
- クローラーがサイトを巡回しやすくなる
- ページ同士の関連性が高まり、Googleからの評価が高くなる
- ユーザーのサイト滞在時間が長くなる
ここからは、それぞれの項目について詳しく解説していきます。
クローラーがサイトを巡回しやすくなる
内部リンクを適切に設置することで、検索エンジンのクローラーがWebサイト内を効率的に巡回できるようになります。
クローラーは内部リンクを辿ることで、新しいコンテンツや更新された情報に素早くアクセスできるようになります。
また、サイトの構造を把握しやすくなり、効率的な情報収集が可能になります。
具体的には、以下のようなメリットがあります。
- 関連するコンテンツ同士をリンクで紹介することで、コンテンツの理解が深まる
- 適切な内部リンクの設置により、クローラーがスムーズにサイト内を移動できる
- 新しいコンテンツを発見しやすくなり、タイムリーな情報収集が可能になる
このように、内部リンクの最適化を行うことで、クローラーがWebサイト内を効率良く巡回し、的確な情報を収集できるようになります。
ページ同士の関連性が高まり、Googleからの評価が高くなる
内部リンクを適切に設置することで、サイト内のページ同士の関連性が高まります。
これにより、Googleの検索アルゴリズムがサイトの構造を適切に把握しやすくなり、検索結果における評価が高くなる可能性があります。
Googleは、ユーザーの検索意図を「Knowクエリ」「Goクエリ」「Doクエリ」「Buyクエリ」の4つに分類し、 検索クエリに対して関連性の高いWebページを提示することを重視しています。
関連性の強いページ同士を内部リンクで繋ぐことで、Googleのクローラーがサイトを効率的に巡回できるようになります。
検索クエリについては、「検索クエリから顧客心理を読み解く!Go/Do/Buy/Knowクエリ徹底解説」の記事で詳しく解説しております。
また、Googleの検索品質評価ガイドラインでは、WebサイトのE‐E-A-T(Experience、Expertise、Authoritativeness、Trustworthiness)が重視されています。
内部リンクを適切に設置することで、サイト全体の構造が明確になり、E‐E-A-Tの評価が高くなる可能性があります。
E‐E-A-Tについて詳しく知りたい方は、「【E-E-A-Tとは?】SEOにおけるE-E-A-T完全理解ガイド!評価基準と具体的な対策法を解説」の記事をご覧ください。
ユーザーのサイト滞在時間が長くなる
内部リンクを適切に配置することで、ユーザーはサイト内を効率的に移動できるようになります。
関連するページ同士を内部リンクで繋ぐことで、ユーザーはリンクを辿りながら次々とページを閲覧することが可能になるのです。
この仕組みによって、ユーザーのサイト内での滞在時間が長くなり、自然とページビュー数も増加します。
さらに、ユーザーの興味関心に沿ったコンテンツを効果的に提供できるようになるため、ユーザー体験の向上にもつながります。
例えば、次のようなケースが考えられます。
- ブログ記事内で関連記事へのリンクを設置することで、ユーザーが自然と関連記事へ誘導される
- サービス・商品ページから、より詳細な説明ページへのリンクを設けることで、ユーザーが容易に関連情報を得られる
このように内部リンクを活用することで、ユーザーがサイト内でスムーズに情報を得られるようになり、結果としてサイトの滞在時間が延びるのです。
内部リンクの最適な数とは?
一般的に、適切な内部リンクの数は3~5個程度とされています。
しかし、これは目安に過ぎず、記事の長さや内容によって最適な数は変わってきます。
内部リンクが多すぎると、ユーザーに混乱を与えてしまう可能性があります。
また、リンクジュース(被リンク数の指標)が分散してしまい、SEO効果が下がる恐れもあります。
一方で、内部リンクが少なすぎると、ユーザーがサイト内を移動しづらくなってしまいます。
そのため、ユーザビリティを考慮し、適切な場所に適切な数の内部リンクを設置することが重要です。
内部リンクをチェックするツール
内部リンクの設置状況を確認するためには、Google Search Consoleが最も有用なツールの一つです。
Google Search Consoleでは、サイト内のリンク構造を可視化することができます。
また、Screaming Frogやahrefsなどの専門ツールを使えば、リンク切れの検出や内部リンクの最適化が可能です。
これらのツールを組み合わせて活用することで、効果的な内部リンク施策を立案することができます。
今回は、Google Search Consoleについて詳しく解説します。
Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleが提供するウェブマスターツールです。
サイトの検索パフォーマンスを測定・改善するための様々な機能を備えています。
主な機能としては、以下のようなものがあげられます。
- サイトマップの送信: Googleにサイトマップを送信し、新規・更新ページの検出を促進
- インデックスカバレッジの確認: Googleのクロールエラーを確認し、対処が可能
- 検索クエリの確認: サイトがどのようなクエリで表示されているかを確認可能
- リンク情報の確認: 外部サイトからの被リンク数や、内部リンク構造を確認可能
これらの機能を活用することで、サイトのSEO対策を効果的に行うことができます。
参考:Search Console(サーチ コンソール)の使い方 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
効果的な内部リンクの設置場所4選
内部リンクを適切に設置することは、SEO対策において非常に重要です。
ユーザーの行動を考慮しつつ、サイトの構造にも配慮した上で、以下の4つの場所への設置がおすすめです。
グローバルナビゲーション
グローバルナビゲーションとは、サイト全体で共通して表示されるメインのナビゲーションメニューのことです。
このナビゲーションに主要なページへの内部リンクを設置することで、以下のメリットがあります。
- 新規ページの作成時、グローバルナビから内部リンクを張ることで、検索エンジンのクローラーが新ページの存在を早期に認識できる
- サイト内の重要なコンテンツへのアクセスが容易になり、検索エンジンがサイトの情報構造を理解しやすくなる
- 結果として、サイトの評価向上につながる
つまり、グローバルナビゲーションに内部リンクを適切に設置することは、サイト全体のSEO対策において非常に重要な役割を果たします。
パンくずリスト
パンくずリストは、ウェブサイトの階層構造を示すナビゲーションシステムです。 現在のページの位置を視覚的に把握できるため、ユーザビリティが向上します。
また、サイト内の各ページへのリンクを設置することで、Googleをはじめとする検索エンジンのクローラーがサイトを効率的に巡回できるようになります。
検索エンジンがサイトの構造を適切に認識できるため、SEO効果が期待できます。
パンくずリストの設置は、ユーザーと検索エンジンの双方に配慮したユーザビリティ向上とSEO対策の一環として、重要な役割を果たします。
サイド・ヘッダー・フッター
サイトのサイドバー、ヘッダー、フッターなどに内部リンクを設置することは効果的な手段です。
これらの場所はサイト全体に共通して表示されるため、ユーザーが必ず目にするからです。
したがって、重要なページへの導線としての役割を果たすことができます。
一方で、過度な内部リンクの設置は控えめにする必要があります。
ページ間の関連性が薄い場合や、同じ場所に複数リンクを設置するなど、ユーザビリティを損なう恐れがあるためです。
HTMLサイトマップ
HTMLサイトマップとは、ウェブサイト内のページ構成を一覧で表示したページのことです。
サイト訪問者にとっては、目的のコンテンツへ効率的にアクセスできる便利な機能となります。
一方、検索エンジンのクローラーにとっても、サイトの階層構造を把握しやすくなり、適切にインデックスを作成できるメリットがあります。
つまり、HTMLサイトマップは以下の2つの役割を果たします。
- ユーザービリティの向上
- SEO対策としての効果
ただし、HTMLサイトマップの作成には以下のような注意点があります。
- サイトマップ自体が肥大化しすぎないよう、適切な階層分けが必要
- 最新のページ構成に更新されているか、定期的なメンテナンスが不可欠
SEOで高い評価を得るための内部リンク対策
SEOで高い評価を得るための内部リンク対策としては以下の3点が挙げられます。
- サイトの構造を階層構造にする
- リンクテキストの編集を行う
- 画像にalt属性を設定する
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
サイトの構造を階層構造にする
サイトの構造を階層構造にすることは、SEOの観点から非常に重要です。
階層構造にすることで、サイトマップが明確になり、Googleなどの検索エンジンがサイト内を効率的にクロールできるようになります。
また、ユーザビリティの面でも、階層構造はメリットがあります。
訪問者は、トップページからジャンル、カテゴリと絞り込んでいくことで、目的のコンテンツにたどり着くことができます。
さらに、階層構造によってページの配置を工夫すれば、訪問者の行動を適切に導線化することも可能です。
例えば、商品ページから関連商品ページへのリンクを設置するなど、ユーザーの次の行動を誘導できます。
リンクテキストの編集を行う
リンクテキストとは、ハイパーリンクとなっている文字列のことを指します。
検索エンジンはリンクテキストからリンク先ページの内容を判断する仕組みになっているため、適切なリンクテキストを設定することは、SEO対策上とても重要な要素となります。
そのため、「クリックしてください」のような曖昧なリンクテキストではなく、「内部リンクの設置方法」のように、リンク先のページ内容を表す明確なテキストを設定することが推奨されます。
さらに、リンクテキストに検索キーワードを含めると、より大きなSEO効果が期待できます。
適切なキーワードを含んだリンクテキストを設置することで、検索結果での上位表示を実現できるのです。
画像にリンクを設置する場合alt属性を設定する
画像にalt属性を設定することは、SEO対策において非常に重要です。
alt属性は画像の代替テキストとして機能し、検索エンジンがその画像の内容を理解するのに役立ちます。
適切なalt属性を設定することで、以下のメリットがあります。
- 検索エンジンがサイトの内容をより正確に把握でき、検索結果での順位向上につながる
- 視覚障害者向けのスクリーンリーダーによってalt属性が読み上げられるため、ウェブアクセシビリティが向上する
一方で、alt属性が表示されない場合は、以下の対処が必要です。
- 画像のタイトルを変更して再アップロードする
- alt属性を空欄にして再度設定する
効果的なalt属性の設定ポイント
- 画像の内容を簡潔かつ的確に表現する
- キーワードを含めることで、検索エンジンが画像の意味を正しく理解できるようにする
内部リンクを設置する際の注意点
内部リンクはSEOに大きな影響を与えるため、適切に設置する必要があります。
ここでは、内部リンクを貼る際の注意点について、いくつか紹介します。
リンク切れに注意する
サイト内の内部リンクにリンク切れが発生すると、ユーザーの閲覧体験が損なわれるだけでなく、検索エンジンのクロールにも悪影響を及ぼします。
リンク切れを放置していると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- サイトの信頼性が低下する
- 検索順位が下がる
そのため、定期的にサイト内の内部リンクをチェックし、リンク切れがないかを確認することが重要です。
リンク切れのチェックは手作業で行うこともできますが、ツールを使えば効率的に行えるため、おすすめです。
関連記事:【原因別】リンク切れを撲滅!企業サイトの信頼回復&売上アップ戦略
過度な内部リンクの設置をしない
内部リンクは適切な数を設置することが重要です。
過剰な内部リンクは、ユーザーエクスペリエンスを損ねる可能性があります。
ページ上に内部リンクが多すぎると、以下のデメリットが考えられます。
- ユーザーが目的のコンテンツにたどり着くまでに迷ってしまう
- クローラーがページ内のコンテンツを適切に把握できなくなる
- ページの可読性が低下する
したがって、内部リンクの設置数は必要最小限に留めることをおすすめします。
ユーザービリティとクローラビリティの両面から、適切な内部リンク設計を心がける必要があります。
トップページから目的のページまでのクリック数を3回以内に収める
ユーザビリティの観点から、サイトの目的ページまでの経路が短いことが重要です。
一般的に「3クリックルール」と呼ばれ、トップページから目的のページまでのクリック数を3回以内に収めることが推奨されています。
ただし、クリック数そのものよりも、わかりやすい情報構造を持つことが本質的に重要です。
適切なディレクトリ構造やナビゲーションの設計により、少ないクリック数でも目的のページに辿り着きやすくなります。
具体的には、以下の点に注意しましょう。
- ディレクトリ構造を階層化し、ページ間の関係性を明確にする
- ナビゲーションメニューの設計を工夫し、目的のページへの経路を明示する
- 適切なパンくずリストの設置で現在位置を明示し、親ページへの遷移を容易にする
URLの正規化を行う
URLの正規化とは、同一コンテンツを指す複数のURLを1つに統合することです。
この作業は301リダイレクトやcanonicalタグを使って行います。
正規化が必要な理由は、重複URLがあると以下の問題が起こるためです。
- Googleが適切なURLを選べずに迷う
- クロールの効率が下がる
- 被リンク効果が分散する
例えば、「www」の有無や「index.html」の有無で複数URLが生まれがちです。このような重複URLを1つに正規化することで、SEO効果の向上が期待できます。
リダイレクト元のURLをリダイレクト先URLに書き換える
リダイレクト後のサイト内の整合性を保つために、リダイレクト元のURLを含む内部リンクをすべて新しいリダイレクト先のURLに書き換える必要があります。
具体的には、以下の作業を行います。
- サイト内の内部リンクを確認し、リダイレクト元のURLが含まれていれば、リダイレクト先のURLに変更する
- サイト内の外部リンクについても同様に、リダイレクト元のURLが含まれていればリダイレクト先のURLに変更する
- サイト内検索の結果にリダイレクト元のURLが表示されないよう、適切な措置を講じる
このようにリダイレクト元のURLを徹底的に書き換えることで、サイト内の整合性を保ち、ユーザーの利便性を損なうことなく適切なリダイレクトを実現できます。
まとめ
内部リンクは、サイト内の関連ページを適切に結び付けることで、ユーザーの閲覧体験を向上させるだけでなく、サイトのSEO対策においても重要な役割を果たします。
クローラーによる効率的な巡回、ページ間の関連性の向上、ユーザーの滞在時間延長など、様々な効果が期待できます。
内部リンクの最適化には、Google Search Consoleなどのツールを活用し、リンク総数やアンカーテキストなどを確認することが有効です。
また、以下のポイントを押さえることで、より効果的な内部リンク対策が可能になります。
- サイトの階層構造の整理
- リンクテキストの適切な編集
- 画像にalt属性を設定
- リンク切れの防止
- 過度な内部リンクの回避
- トップページからの到達性確保
内部リンクは検索エンジンとユーザーの両方に配慮した適切な設計が重要です。
上記のポイントを意識しながら、定期的なチェックと最適化を行うことで、SEO対策の効果が最大化されます。
監修者紹介 Profile
大学在学中に株式会社デジタルトレンズに入社
- 自社メディア事業として複数メディアを統括し、社内MVPを複数回受賞。
- 新規事業部を立ち上げ、広告・SEOを含む複数施策のプロジェクトを1人で完結。
- 新卒1年目から福岡支社長に抜擢され、0からの立ち上げを経験。
2023年に独立し、株式会社サイダーストーリーを創業
- Webマーケティングを駆使した受託事業・自社事業を展開。
- AIを活用した業務効率化/業務標準化にも挑戦中。