【2025年最新】LPOツールおすすめ15選比較|失敗しない選び方を専門家が徹底解説
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- 最終更新日時
- 2025.09.27
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- 作成日時
- 2024.08.24
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Web制作
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- 著者
- SIDER STORY 編集者

「LPOツールを導入したいけど、種類が多すぎて選べない」
「以前ツール導入で失敗したから、次は慎重に選びたい」
LPO(ランディングページ最適化)ツールの選定で、このようなお悩みはありませんか?
LPOツールは、正しく選んで活用すればWebサイトのCVR(コンバージョン率)を大きく改善できる強力な武器になります。
しかし、目的を明確にせず機能や価格だけで選んでしまうと、「導入したのに使いこなせない」「まったく効果が出なかった」という失敗に繋がりかねません。
この記事では、LPOツール導入のよくある失敗事例から、自社に最適なツールを選ぶための5つの重要ポイント、そして目的別に分類したおすすめLPOツール15選を徹底比較します。
この記事を読めば、ツールの選定で迷うことがなくなり、LPOを成功させるための具体的な一歩を踏み出せます。
LPOツールとは?CVR改善に欠かせない基本を解説
LPOツールを理解するために、まずは基本から押さえましょう。
LPO(ランディングページ最適化)の重要性
LPOとは Landing Page Optimization の略で、広告や検索結果からユーザーが最初に訪れるページ(LP)を、ユーザーのニーズに合わせて改善し、CVR(商品購入や問い合わせなどの成果率)を最大化させるためのマーケティング手法です。
どれだけ広告費をかけてアクセスを集めても、LPに魅力がなければユーザーはすぐに離脱してしまい、成果には繋がりません。
LPは、Webマーケティングの成果を左右する非常に重要なページなのです。
関連記事:LPO対策とは?手順・方法・事例をわかりやすく解説!
LPOツールで実現できること
LPOツールは、このLPOを効率的かつデータに基づいて行うための支援ツールです。
主に以下のような機能を備えています。
- A/Bテスト:
キャッチコピーやボタンの色などを2パターン以上用意し、どちらがより高い成果を出すか検証できます。 - ヒートマップ分析:
ユーザーがページのどこをよく見ているか、どこでクリックしているかを色で可視化し、行動を直感的に分析できます。 - パーソナライゼーション:
ユーザーの属性や行動履歴に合わせて、表示するコンテンツを出し分けることができます。
LPOツール導入のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
CVRの向上が期待できる | 導入・運用にコストがかかる |
専門知識がなくても施策を実行できる | 成果が出るまで一定の時間がかかる |
データに基づいた客観的な改善が可能 | ツールを使いこなすための学習が必要 |
改善サイクル(PDCA)を高速化できる | 社内に運用担当者が必要になる |
LPOツール導入でよくある3つの失敗事例
ツール導入を成功させるには、まず失敗から学ぶことが近道です。
ここでは、よくある3つの失敗事例と、そこから得られる教訓を解説します。
事例1:導入目的が曖昧で、効果測定ができない
ありがちな状況:
「なんとなくCVRを上げたい」という漠然とした目的で導入。どの指標を改善すべきか不明確なため、A/Bテストの仮説も立てられず、結局ツールをほとんど使わずに契約が終了してしまった。
教訓:
ツール導入前に「資料請求数を現状の月50件から70件に増やす」のように、必ず具体的な数値目標(KPI)を設定しましょう。目標が明確であれば、やるべき施策もクリアになります。
事例2:機能や価格だけで選び、自社に合わない
ありがちな状況:
「多機能で安いから」という理由で高機能ツールを契約。しかし、機能が複雑すぎて担当者が使いこなせず、結局使っているのは基本的なヒートマップ機能だけ。もっとシンプルなツールで十分だった。
教訓:
自社のスキルレベルやリソースに見合ったツールを選びましょう。「多機能=良いツール」ではありません。「今の自社の課題を解決できるか?」という視点で、必要な機能を見極めることが重要です。
事例3:運用体制が整っておらず、ツールを使いこなせない
ありがちな状況:
ツールは導入したものの、日々の業務に追われて分析や改善を行う担当者がいない。データは溜まっていく一方で、誰も活用できず、宝の持ち腐れ状態になっている。
教訓:
ツールを運用するための担当者と工数をあらかじめ確保しましょう。最低でも週に数時間は、データを確認し、次の施策を考える時間を計画に組み込むことが成功の鍵です。
関連記事:LPOを成功させる3つの方法!メリット・デメリット・料金相場を徹底解説
失敗しないLPOツールの選び方|比較検討5つの重要ポイント
失敗事例を踏まえ、自社に最適なLPOツールを選ぶための5つのポイントを解説します。
この順番で検討を進めることで、ツール選びの失敗を大きく減らすことができます。
Point 1. 導入目的と課題を明確にする(現状分析と目標設定)
まず、「なぜLPOツールが必要なのか」を言語化します。
- 現状の課題: 「直帰率が高い」「フォームでの離脱が多い」「特定の商品のCVRが低い」など
- 目標設定: 「TOPページの直帰率を10%改善する」「フォーム完了率を5%向上させる」など
課題と目標が明確になることで、ツールに求める機能の優先順位がつけられます。
Point 2. 自社の課題解決に必要な機能を見極める
LPOツールは多機能ですが、すべてが必要とは限りません。
自社の課題に合わせて、必要な機能をリストアップしましょう。
課題 | 必要な機能の例 |
---|---|
LPのどこに問題があるか分からない | ヒートマップ分析、録画再生機能 |
キャッチコピーやデザインを改善したい | A/Bテスト、多変量テスト機能 |
ユーザーごとに最適な情報を見せたい | パーソナライゼーション機能 |
フォームの入力率を上げたい | EFO(入力フォーム最適化)機能 |
Point 3. 操作性と学習コストを確認する
ツールはチームで使うものです。
マーケティング担当者だけでなく、デザイナーやエンジニアなど、専門知識がない人でも直感的に操作できるかを確認しましょう。
- 管理画面は分かりやすいか?
- A/Bテストの設定は簡単か?
- マニュアルや学習コンテンツは充実しているか?
多くのツールで無料トライアルが提供されているので、契約前に必ず複数名で操作性を試すことをお勧めします。
Point 4. サポート体制の充実度をチェックする
導入後に不明点やトラブルが発生した際、迅速に解決できるかは非常に重要です。
- サポート窓口: 電話、メール、チャットなど
- 対応時間: 平日の日中のみか、24時間対応か
- サポート内容: ツールの操作方法だけでなく、改善提案などのコンサルティングも含まれるか
特にツール運用に不安がある場合は、専任の担当者がつくプランなどを検討するのも良いでしょう。
Point 5. 費用対効果(ROI)を試算する
ツールの費用が、導入によって得られる利益を上回るかを試算します。
- コスト: 初期費用、月額費用、オプション費用、運用人件費
- 期待されるリターン: CVR改善による売上向上、広告費用の削減など
例えば、月額5万円のツールを導入し、CVRが1%改善することで月10万円の利益増が見込めるなら、投資価値は十分にあると判断できます。
【タイプ別】おすすめLPOツール15選を徹底比較
ここでは、LPOツールを3つのタイプに分けて紹介します。
自社の目的や予算に合ったツールを見つけてください。
LPOツール機能・料金比較一覧表
ツール名 | 月額料金(目安) | 無料プラン | A/Bテスト | ヒートマップ | 特徴 | こんな企業におすすめ |
---|---|---|---|---|---|---|
【オールインワン型】 | ||||||
Ptengine | 29,800円~ | あり | ○ | ○ | データ収集から施策実行まで一つで完結 | まずは一つのツールで幅広く始めたい企業 |
SiTest | 50,000円~ | なし | ○ | ○ | AIによる改善案提案機能が強力 | データ分析から改善まで効率化したい企業 |
ferret One | 100,000円~ | なし | ○ | ○ | BtoBマーケティングに特化、CMS機能も搭載 | BtoBサイトのリード獲得を強化したい企業 |
DLPO | 要問合せ | なし | ◎ | △ | 高度なA/Bテスト・多変量テストに強み | 専門チームで本格的なテストを行いたい企業 |
MATTRZ CX | 50,000円~ | なし | ○ | ○ | Web接客機能と連携したパーソナライズが得意 | ユーザー一人ひとりに合わせた施策をしたい企業 |
【解析特化型】 | ||||||
User Insight | 50,000円~ | なし | △ | ◎ | ユーザー属性分析とヒートマップが詳細 | サイト訪問者の行動を徹底的に分析したい企業 |
Optimizely | 要問合せ | なし | ◎ | △ | 世界的に実績豊富な高機能テストツール | 大規模サイトで複雑なテストを実施したい企業 |
Crazy Egg | $29~ | なし | ○ | ◎ | シンプルなUIで手軽にヒートマップ分析 | まずはヒートマップ分析から始めたい企業 |
AIアナリスト | 50,000円~ | あり | △ | △ | AIがGAデータを分析し改善点を自動提案 | データ分析の専門家がいない企業 |
WebAntenna | 50,000円~ | なし | △ | △ | 広告効果測定と連携した分析に強み | 複数の広告チャネルの効果を最適化したい企業 |
【無料から始められる】 | ||||||
Clarity | 無料 | ◎ | – | ◎ | Microsoft製の完全無料ヒートマップツール | コストをかけずにユーザー行動を可視化したい企業 |
Google Optimize | サービス終了 | – | – | – | 代替ツール(VWO等)の検討が必要 | – |
Mouseflow | 3,900円~ | あり | ○ | ○ | 録画再生機能でユーザーの動きを詳細に追跡 | ユーザーのつまずき箇所を具体的に特定したい企業 |
Juicer | 無料~ | ◎ | ○ | – | 無料でペルソナ分析やユーザー分析が可能 | サイト訪問者の属性を把握したい企業 |
VWO | $199~ | あり | ◎ | ○ | G.Optimizeの代替として人気のテストツール | 無料で高機能なA/Bテストを試したい企業 |
※料金やプランは変更される可能性があるため、詳細は各公式サイトでご確認ください。
【オールインワン型】多機能でこれ一つで完結するおすすめツール5選
データ分析からA/Bテスト、Web接客まで、LPOに必要な機能が幅広く搭載されているタイプです。
「どのツールから始めれば良いか分からない」という企業におすすめです。
- Ptengine: データ収集から施策実行までシームレスに連携。
- SiTest: AIによる改善提案が特徴。ヒートマップ分析、A/Bテスト、EFOまでカバー。
- ferret One: BtoBマーケティングに特化。LP作成CMSやMA機能も搭載。
- DLPO: 高度な多変量テスト機能に定評あり。本格的なテスト運用を目指す企業向け。
- MATTRZ CX: Web接客機能が充実。ユーザーに合わせたポップアップ表示などが得意。
【解析特化型】ヒートマップ・ABテストに強いおすすめツール5選
特定の機能に特化しており、より深い分析や高度なテストが可能なタイプです。
すでにアクセス解析ツールなどを導入しており、特定の課題を解決したい企業におすすめです。
- User Insight: PC・スマホ双方のヒートマップ分析や組織・性別などのユーザー属性分析に強い。
- Optimizely: 大規模サイト向けの高度なテストプラットフォーム。グローバルでの実績が豊富。
- Crazy Egg: シンプルで直感的な操作性が魅力。手軽にヒートマップ分析を始められる。
- AIアナリスト: Googleアナリティクスと連携し、AIが自動で課題を発見・提案してくれる。
- WebAntenna: 広告効果測定に強み。どの広告がCVに貢献したかを可視化できる。
関連記事:ランディングページ(LP)で効果的なABテストとは?手順・注意点を徹底解説
【無料から始められる】コストを抑えたい方向けのおすすめツール5選
まずはコストをかけずにLPOを試してみたい、という企業に最適なタイプです。
無料プランには機能制限がある場合が多いため、自社の目的と照らし合わせて選びましょう。
- Clarity: Microsoftが提供する完全無料のヒートマップツール。データ保有期間も無制限。
- Mouseflow: ユーザー行動の録画・再生機能が特徴。無料プランでも500録画/月まで可能。
- Juicer: ユーザー分析DMP。無料プランでペルソナ分析やNPS調査、A/Bテストまで利用可能。
- VWO: Googleオプティマイズの代替ツールとして注目。無料プランで月間5万ユーザーまでテスト可能。
- (参考)Google Optimize: 2023年9月にサービス終了。現在は利用できません。GA4連携のA/Bテストツールへの移行が必要です。
LPOツール導入・選定ファイナルチェックリスト
ツール選定の最終段階で、以下の項目をチェックしましょう。
チーム内で確認し合うことで、認識のズレを防ぎ、最適な意思決定ができます。
カテゴリ | チェック項目 |
---|---|
目的・課題 | □ 導入目的(KPI)は具体的か? |
□ 解決したい課題は明確か? | |
機能 | □ 課題解決に必要な機能は揃っているか? |
□ 将来的に必要になりそうな機能はあるか? | |
操作性 | □ 専門家でなくても直感的に操作できるか?(無料トライアルで確認) |
□ チームメンバーのITリテラシーと合っているか? | |
サポート | □ 問い合わせ方法や対応時間は十分か? |
□ 日本語のマニュアルやヘルプは充実しているか? | |
コスト | □ 初期費用・月額費用は予算内か? |
□ 費用対効果の試算は行ったか? | |
運用体制 | □ 主担当者は決まっているか? |
□ 分析・改善施策を行う工数は確保できているか? |
LPOツールに関するよくある質問(FAQ)
LPOツール導入に関してよく寄せられる質問をまとめました。
Q1. LPOツール導入後、どれくらいの期間で効果が出ますか?
A1. ウェブサイトのアクセス数や改善内容によりますが、一般的には1ヶ月〜3ヶ月程度で効果の傾向が見え始めます。A/Bテストで有意な差を出すには、一定数のデータ量(コンバージョン数)が必要です。効果が出ない場合は、仮説やデザインを見直すなど、継続的な改善活動が重要になります。
Q2. 専門的な知識がなくても使えますか?
A2. はい、多くのツールは専門知識がなくても直感的に操作できるよう設計されています。特に最近のツールは、UI/UXが洗練されており、基本的なA/Bテストやヒートマップ分析はマニュアルを見ながら設定可能です。ただし、データに基づいた仮説設定や効果検証には、ある程度のマーケティング知識があるとより効果的に活用できます。
Q3. SEOとの違いは何ですか?
A3. SEO(検索エンジン最適化)は「検索エンジンからの集客を増やす」施策であるのに対し、LPOは「集客したユーザーを成果に繋げる(CVRを上げる)」施策です。目的が異なり、両者は車の両輪のような関係です。SEOでアクセスを増やし、LPOでそのアクセスを成果に変えることで、Webマーケティングの効果は最大化されます。
Q4. 代理店に依頼する場合と自社で導入する場合の違いは?
A4. 自社で導入する場合は、コストを抑えられ、社内にノウハウが蓄積されるメリットがあります。一方、代理店に依頼する場合は、専門家の知見を活用して短期間で成果を出しやすいメリットがあります。自社のリソースやスキルレベルに応じて、ツール導入支援や運用代行を依頼するのも有効な選択肢です。
関連記事:LP(ランディングページ)制作会社おすすめ25選!失敗しない選び方と費用相場をプロが完全網羅
まとめ:LPOツール導入は慎重な選定と準備が成功への鍵
本記事では、LPOツール導入の失敗事例から、失敗しないための選び方、そして具体的なおすすめツールまでを網羅的に解説しました。
最後に、重要なポイントを振り返ります。
- 失敗から学ぶ: 「目的の明確化」「自社に合った機能選定」「運用体制の確保」が不可欠。
- 5つの選定ポイント: 「目的→機能→操作性→サポート→費用対効果」の順で検討する。
- ツールはタイプで選ぶ: 「オールインワン」「解析特化」「無料」から自社の状況に合ったものを選ぶ。
LPOツールは、導入すれば自動で成果が出る魔法の杖ではありません。
しかし、明確な目的のもと、自社に合ったツールを正しく運用すれば、ビジネスを大きく成長させる強力なパートナーとなります。
まずは無料トライアルなどを活用して、いくつかのツールを実際に試してみてはいかがでしょうか。
監修者紹介 Profile

大学在学中に株式会社デジタルトレンズに入社
- 自社メディア事業として複数メディアを統括し、社内MVPを複数回受賞。
- 新規事業部を立ち上げ、広告・SEOを含む複数施策のプロジェクトを1人で完結。
- 新卒1年目から福岡支社長に抜擢され、0からの立ち上げを経験。
2023年に独立し、株式会社サイダーストーリーを創業
- Webマーケティングを駆使した受託事業・自社事業を展開。
- AIを活用した業務効率化/業務標準化にも挑戦中。