重複コンテンツがSEOに及ぼす影響は?対策と発見方法まで徹底解説
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- 最終更新日時
- 2024.09.05
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- 作成日時
- 2024.08.30
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SEO対策
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- 著者
- SIDER STORY編集者
重複コンテンツとは?
重複コンテンツの定義
重複コンテンツとは、同一または非常に類似したコンテンツが、同一ドメイン内または異なる複数のドメイン間で複数存在することを指します。
Googleをはじめとする検索エンジンは、無数のWebページの中からユーザーにとって有益な情報を提供することを目的としています。
そのため、重複コンテンツはユーザーの検索意図を満たさないばかりか、検索エンジンの評価を下げる要因になりかねません。
重複コンテンツの種類と発生原因を解説
重複コンテンツが発生する原因はさまざまですが、大きく「意図的なもの」と「意図せず発生するもの」の二つに分けられます。
意図的な重複コンテンツ
以下のようなものが挙げられます。
- コンテンツの盗用
- アフィリエイトサイトなどで同一商品を扱うページを複数作成
- 地域名違いで支店情報を掲載している
意図せず発生する重複コンテンツ
以下のようなものが考えられます。
- ECサイトなどで、同一商品の色違いやサイズ違いで個別のURLを生成してしまう
- CMSの仕様上、自動的に同じ内容のページが生成されてしまう
- プリント版と同じ内容をWebサイトにも掲載している
重複コンテンツがSEOに与える影響
検索順位への悪影響
検索エンジンは、ユーザーにとって有益で質の高い情報を上位表示しようとします。
重複コンテンツが存在する場合、検索エンジンはどのページを評価すべきか判断しづらくなります。
結果として、検索順位が不安定になったり、本来上位に表示されるべきページが低迷したりする可能性があります。
サイト評価の低下
重複コンテンツが多いサイトは、ユーザーにとって価値の低いサイトと判断され、サイト全体の評価が低下する可能性があります。
サイトの評価が低下すると、検索順位にも悪影響を及ぼす可能性があります。
クロール効率の低下
検索エンジンは、Webサイトを巡回し、情報を収集する「クローラー」と呼ばれるプログラムを使用しています。
重複コンテンツが多いサイトの場合、クローラーが必要以上に多くのページを巡回することになり、クロール効率が低下します。
その結果、新規ページの情報が検索エンジンに登録されにくくなる、更新情報が反映されにくくなるといった問題が生じる可能性があります。
【種類別】重複コンテンツの具体例
内部重複コンテンツ
内部重複コンテンツとは、同一ドメイン内で発生する重複コンテンツです。
主な例として、以下のようなものが挙げられます。
URLが異なるだけで同じ内容のページ
- 商品ページの閲覧履歴を保持するためにパラメータを付与したURLを作成している場合
- セッションIDなど、動的にURLが生成される場合
PCサイトとスマホサイトでコンテンツが重複
レスポンシブデザインを採用していないWebサイトで、PCサイトとスマホサイトの両方に同じコンテンツを掲載している場合、検索エンジンは重複コンテンツとみなす可能性があります。
外部重複コンテンツ
外部重複コンテンツとは、異なるドメイン間で発生する重複コンテンツのことです。
主な例としては、以下のようなものが挙げられます。
他のWebサイトからコンテンツを転載
著作権に違反するだけでなく、重複コンテンツとみなされ、検索エンジンの評価を下げてしまう可能性があります。
記事の一部が他のWebサイトと重複
引用の範囲を超えて、他のWebサイトの文章をコピー&ペーストすると、重複コンテンツとみなされる可能性があります。
引用元を明確にする、引用符を使用するなど、適切な引用方法を心がけましょう。
重複コンテンツかどうかを確かめる方法とは?
Googleサーチコンソールで確認する方法
Googleサーチコンソールでは、自サイトに重複コンテンツがあるか、またその重複コンテンツがペナルティを受ける対象かどうかを確認できます。
重複コンテンツと判定されたURLは、「重複しています。ユーザーにより、正規として選択されていません」などのステータスで表示されます。
具体的な確認手順は以下のとおりです。
- Googleサーチコンソールにログインする
- 左側のメニューから「セキュリティと手動による対策」を選択
- 「手動による対策」タブをクリック
- 重複コンテンツがない場合は「問題は検知されませんでした」と表示される
重複コンテンツチェックツールを活用する方法
重複コンテンツチェックツールを使用することで、Webサイト内の重複コンテンツを効率的に発見することができます。
これらのツールは、Webサイト内のページをクローリングし、類似度が高いページをリストアップしてくれます。
代表的なツールとしては、「sujiko.jp」や「CopyContentDetector」などがあります。
新たにコンテンツを作る際にも、作成した文章が類似していないか調べられるので、重複を事前に避けることができます。
Googleでパラメータ検索する
Googleの検索窓に「&filter=0」をURLの末尾に付け加えて検索することで重複コンテンツを発見できる場合があります。
例えば、「https://example.com/〇〇.html&filter=0」のように入力します。
「&filter=0」は、Googleの検索結果から同一または類似したページを除外する機能を持つパラメータです。
もし、「&filter=0」を付けて検索した結果、該当ページが表示されなかった場合、Googleはそのページを重複コンテンツと認識している可能性があります。
【状況別】重複コンテンツへの対策方法
301リダイレクトを使用する
301リダイレクトとは、WebページのURLを恒久的に別のURLに変更する際に使用する技術です。
重複しているコンテンツを一つに統合する場合に有効です。
301リダイレクトを設定すると、元のURLにアクセスがあった場合、自動的に新しいURLに転送されます。
また、検索エンジンに対しても、ページが恒久的に移動したことを伝えることができます。
これにより、検索エンジンの評価を新しいURLに引き継ぐことができます。
301リダイレクトは、.htaccessファイルに記述することで設定することができます。
canonicalタグによる正規化
canonicalタグとは、重複している複数のページのうち、正規URL(オリジナルのURL)を検索エンジンに伝えるためのタグです。
canonicalタグを設定することで、重複コンテンツとみなされることを防ぎ、検索エンジンの評価を正規URLに集中させることができます。
canonicalタグは、重複しているページのHTMLソースコード内の<head>タグ内に記述します。
noindexタグの設定を行う
noindexタグとは、検索エンジンに対して、該当ページを検索結果に表示させないように指示するメタタグです。
検索エンジンは、noindexタグが設定されたページをインデックスしません。
そのため、重複コンテンツとして扱われることを防ぐことができます。
noindexタグは、検索結果に表示させたくないページのHTMLソースコード内の<head>タグ内に記述します。
URLパラメータ設定を行う
URLパラメータ設定とは、Googleサーチコンソールの機能の一つで、URLに含まれるパラメータがクロールやインデックスに与える影響をGoogleに伝えることができます。
例えば、URLに「?sort=」というパラメータが含まれている場合、これは商品の並び替えを表すパラメータであるため、重複コンテンツとみなしたくない場合に設定します。
URLパラメータ設定は、Googleサーチコンソールにログインし、「URLパラメータ」から設定することができます。
アノテーションの設定
アノテーションの設定とは、スマートフォンやPCといった異なるデバイス向けに別々のページを用意していることを検索エンジンに教えることです。
コンテンツの削除を依頼する
自社サイトのコンテンツが、他のWebサイトによって無断で転載されている場合は、転載元のWebサイト管理者に対して、コンテンツの削除を依頼することができます。
削除依頼を行う際には、著作権侵害にあたる可能性があることを明記し、速やかに削除するよう求めることが大切です。
重複コンテンツに関するよくある質問
Q. 完全に同じコンテンツでなくても、重複コンテンツとみなされることはありますか?
A. はい、完全に同じコンテンツでなくても、重複コンテンツとみなされる可能性はあります。
例えば、文章の一部が同じであったり、画像や動画が同じであったりする場合でも、重複コンテンツと判断される可能性があります。
Googleは、コンテンツの内容だけでなく、ページ全体の構成やレイアウトなども考慮して、重複コンテンツかどうかを判断しています。
Q. 自分で作成したコンテンツなのに、重複コンテンツと判定されることはありますか?
A. はい、自分で作成したコンテンツであっても、重複コンテンツと判定されることがあります。
例えば、過去に公開した記事と非常に似た内容の記事を新たに公開した場合や、複数のWebサイトを運営していて、それぞれのサイトにほぼ同じ内容の記事を掲載している場合などが該当します。
意図せず重複コンテンツを作成してしまうケースもあるため、注意が必要です。
Q. 重複コンテンツ対策をしたのに、すぐに効果は出ますか?
A. 重複コンテンツ対策は、すぐに効果が出るとは限りません。
GoogleがWebサイトの情報を再クロールし、評価を更新するまでには時間がかかる場合があります。
一般的には、重複コンテンツ対策の効果が現れるまでには、数週間から数ヶ月程度かかるといわれています。
重複コンテンツ対策後も、定期的にWebサイトの状態を監視し、必要に応じて対策を修正していくことが大切です。
まとめ|重複コンテンツ対策でSEO効果を高めよう!
重複コンテンツは、SEOにおいて悪影響を与える可能性があるため、適切な対策を講じることが重要です。
重複コンテンツが発生する原因を把握し、適切な対策を実施することで、Webサイトの評価向上を目指しましょう。
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