広告代理店ランキング30選【2026年最新】売上・タイプ別に徹底比較

広告代理店を比較する際、売上規模だけで選ぶと自社に合わない代理店を選んでしまうリスクがあります。重要なのは代理店のタイプ(総合/デジタル/特化型)と自社の課題が合致しているかです。

本記事では、2026年最新の売上データに基づく広告代理店ランキング30社を、タイプ別に分類して比較します。

あわせて費用相場や選び方の判断基準も解説するので、自社に合った代理店を見極める材料として活用してください。

目次

広告代理店とは?3つのタイプと役割の違い

広告代理店は大きく3つのタイプに分かれます。それぞれ得意領域が異なるため、自社の課題や予算に応じて適切なタイプを選ぶことが代理店選びの第一歩です。

タイプ特徴得意な施策向いている企業
総合広告代理店テレビ・新聞・Web・イベントなど全媒体を横断的に扱うマス広告、クロスメディア戦略、ブランディング年間広告費1,000万円以上の中堅〜大企業
デジタル広告代理店Web広告・SNS・SEOなどデジタル施策に特化リスティング広告、SNS広告、動画広告Web中心で集客したい企業、EC事業者
特化型代理店特定の広告手法や業種に絞って深い知見を持つ運用型広告、医療広告、不動産広告など業種固有の規制対応が必要な企業、少額から始めたい中小企業

中小企業の場合、まずはデジタル広告代理店か特化型代理店から検討するのが現実的です。総合代理店は取り扱い媒体が広い分、最低出稿額が高い傾向があります。

【2026年最新】広告代理店 売上ランキング30選

直近決算データに基づく広告代理店30社のランキングです。売上高の算出基準は企業ごとに異なるため(連結/単体、IFRS/日本基準)、あくまで規模感の参考としてご覧ください。

全30社 比較一覧表

順位企業名売上高(直近期)タイプ得意領域
1電通グループ約1兆4,352億円総合全媒体横断・グローバル
2博報堂DYホールディングス約1兆6,131億円総合生活者発想・クリエイティブ
3サイバーエージェント約4,612億円(広告事業)デジタルネット広告・AI活用
4ADKホールディングス約3,529億円総合アニメ・コンテンツIP
5JR東日本企画約1,149億円総合交通広告・OOH
6東急エージェンシー約911億円総合渋谷エリア・OOH
7大広約343億円総合ダイレクトマーケティング
8読売広告社約341億円総合新聞メディア連携
9セプテーニ約303億円(収益)デジタルデータドリブン運用
10アイレップ約184億円デジタルSEM・データ分析
11オプト約162億円デジタル運用型広告全般
12ユナイテッド約126億円デジタルアドテク
13アドウェイズ約122億円デジタルアプリ広告・アジア展開
14ファンコミュニケーションズ約71億円特化型アフィリエイト(A8.net)
15ナイル約67億円デジタルSEO・メディア運営
16D2C約59億円デジタルモバイル広告(ドコモ系)
17カルテットコミュニケーションズ約56億円特化型リスティング広告・中小企業向け
18メディックス約42億円デジタルBtoB・製造業
19キーワードマーケティング約27億円特化型リスティング広告・人材育成
20アナグラム約24億円特化型運用型広告の高品質運用
21グラッドキューブ約18億円デジタルリスティング+SaaS
22イーエムネットジャパン約16億円デジタルリスティング・SNS広告
23デジタルアスリート約11億円特化型中小企業・D2C・LP制作
24GMO NIKKO非公開デジタル運用型広告・アフィリエイト
25ソウルドアウト非公開特化型地方・中小企業特化
26フルスピード非公開デジタルSEO・アドテク
27サイバーホルン非公開特化型少額からの運用型広告
28デジタルガレージ約61億円(マーケ事業)デジタル決済×マーケティング
29トランスコスモス約3,758億円(BPO含む)デジタルBPO×デジタルマーケティング
30DAC(現Hakuhodo DY ONE)約883億円(合併前)デジタルデジタルメディアレップ

※トランスコスモス・ナイル・デジタルガレージは広告以外の事業売上を含みます。DACは2025年4月にHakuhodo DY ONEに合併しています。

総合広告代理店トップ5

テレビ・新聞・交通広告からWebまで全媒体を扱い、大規模なブランディング施策にも対応できる代理店です。

1位. 電通グループ

国内最大手の広告代理店グループ。テレビCM、デジタル広告、クリエイティブ、PR、イベントまで全領域をカバーし、海外にも大規模なネットワークを持ちます。中小企業が直接取引するケースは少なく、大企業向けのサービス体制が中心です。

  • 売上高: 約1兆4,352億円(2025年12月期・連結)
  • 本社: 東京都港区
  • 従業員数: 約67,700名(連結)
  • 向いている企業: 年間広告予算数千万円以上の大企業、グローバル展開を見据える企業

2位. 博報堂DYホールディングス

「生活者発想」を掲げ、消費者インサイトに基づくクリエイティブ力に定評があります。傘下にデジタル専門のアイレップ、ソウルドアウト、Hakuhodo DY ONE(旧DAC)を持ち、デジタル領域も強化しています。

  • 売上高: 約1兆6,131億円(2025年3月期・連結)
  • 本社: 東京都港区
  • 従業員数: 約28,000名(連結)
  • 向いている企業: ブランディングを重視する中堅〜大企業

3位. ADKホールディングス

国内3位の総合代理店。アニメ・コンテンツIPとの連携に強みがあり、キャラクターを活用したプロモーション実績が豊富です。2019年にベインキャピタルによるTOBで非上場化しています。

  • 売上高: 約3,529億円(2024年12月期・連結)
  • 本社: 東京都港区
  • 従業員数: 約2,500名(グループ)
  • 向いている企業: コンテンツマーケティング・IP活用を検討する企業

4位. JR東日本企画(jeki)

JR東日本グループの広告代理店で、交通広告・OOH(屋外広告)では国内トップクラスの実績を持ちます。駅・電車内広告だけでなく、デジタルサイネージや体験型プロモーションにも対応しています。

  • 売上高: 約1,149億円(2024年度)
  • 本社: 東京都渋谷区
  • 従業員数: 約1,200名
  • 向いている企業: 交通広告・屋外広告を活用したい企業

5位. 東急エージェンシー

東急グループの代理店。渋谷を中心としたエリアマーケティングや、商業施設と連動したプロモーションに強みがあります。

  • 売上高: 約911億円(2024年度)
  • 本社: 東京都港区
  • 従業員数: 約1,100名
  • 向いている企業: リアル店舗やイベントと連動した施策を検討する企業

デジタル広告代理店トップ15

Web広告・SNS広告を中心に、運用型広告の専門知識を持つ代理店です。中小企業が最も検討しやすいカテゴリです。

サイバーエージェント

ネット広告の国内最大手。AI技術を活用した広告クリエイティブの自動生成や、最適化運用に先進的に取り組んでいます。AbemaTVなど自社メディアも保有。

  • 売上高: 約4,612億円(2025年9月期・広告事業)
  • 従業員数: 約7,600名(連結)
  • 向いている企業: デジタル広告に大規模予算を投下する企業

セプテーニ

電通グループ傘下のデジタル広告代理店。データドリブンな広告運用に強く、SNS広告やアプリプロモーションの実績が豊富です。

  • 売上高: 約303億円(2025年12月期・収益ベース)
  • 従業員数: 約1,800名(連結)
  • 向いている企業: SNS広告・アプリマーケティングに注力する企業

アイレップ

博報堂DYグループ傘下で、SEM(検索エンジンマーケティング)の先駆的な存在。検索広告の運用品質とデータ分析力に定評があります。

  • 売上高: 約184億円
  • 従業員数: 約900名
  • 向いている企業: 検索広告を軸にしたリード獲得を重視する企業

オプト(デジタルホールディングス)

デジタル広告の草分け的存在。運用型広告の総合力が高く、広告だけでなくDX支援や投資事業も展開しています。

  • 売上高: 約162億円(2024年12月期・連結)
  • 従業員数: 約800名
  • 向いている企業: デジタル全般を任せたい中堅企業

その他の注目デジタル代理店

企業名売上高特徴
アドウェイズ約122億円スマホアプリ広告に強い。アジア展開も積極的
ユナイテッド約126億円アドテクノロジー事業を展開
メディックス約42億円BtoB・製造業向けのデジタルマーケティングに特化
グラッドキューブ約18億円Google Premier Partner。SaaS型解析ツールも提供
イーエムネットジャパン約16億円リスティング・SNS広告に注力
D2C約59億円NTTドコモ×電通の合弁。モバイル広告に強み
ナイル約67億円SEOコンサルの老舗。メディア「Appliv」運営
フルスピード非公開SEO・アドテクに強み。自社DSP保有
GMO NIKKO非公開GMOグループ。運用型広告・アフィリエイトに強み

特化型代理店 7選

特定の広告手法や業種に絞り、少額予算からでも手厚い対応が期待できる代理店です。中小企業にとっては最も相性が良いカテゴリといえます。

企業名売上高特化領域最低出稿額の目安特徴
カルテットコミュニケーションズ約56億円リスティング広告月10万円〜中小企業向けに低コスト・高品質な広告運用を提供。名古屋拠点
アナグラム約24億円運用型広告月30万円〜Google・Meta広告の運用品質の高さで業界内の評価が高い
キーワードマーケティング約27億円リスティング広告要問合せ広告運用者育成・研修事業も展開するベクトルグループ子会社
デジタルアスリート約11億円Web広告+LP制作月10万円〜広告運用とLP制作を一気通貫で支援。中小企業・D2C向け
ソウルドアウト非公開地方・中小企業向け月10万円〜博報堂DYグループ傘下。地方・中小企業のデジタル化支援に特化
ファンコミュニケーションズ約71億円アフィリエイト国内最大級のアフィリエイトASP「A8.net」を運営
サイバーホルン非公開運用型広告最低出稿額なし少数精鋭で少額予算にも対応。最低出稿額の設定がない
炭田一樹

中小企業が広告代理店を選ぶ際、「大手だから安心」と考えるのは自然な発想ですが、実際には大手ほど1社あたりの対応が手薄になる構造があります。月額広告費が100万円以下であれば、特化型代理店の方が担当者の対応密度が高く、成果につながりやすい傾向があります。

広告代理店の費用相場と料金体系

広告代理店に依頼する際、費用構造を理解しておかないと「思ったより高かった」「何にいくら使われているかわからない」という事態になりかねません。ここでは主要な料金体系と相場を整理します。

3つの料金体系を比較

料金体系仕組み相場メリットデメリット
手数料型広告費の一定割合を手数料として支払う広告費の20%が業界標準広告費に連動するため成果と費用が比例しやすい広告費が増えると手数料も増加する
固定報酬型月額固定で運用を委託10万〜50万円予算が読みやすい。少額運用でも割高になりにくい広告費が増えても運用工数に見合わない場合がある
成果報酬型CV(コンバージョン)やリード獲得数に応じて支払う1件あたり数千〜数万円成果が出なければ費用が抑えられる単価設定次第では割高になる。対応できる代理店が限られる

手数料型の費用シミュレーション

最も一般的な手数料型(20%)で試算すると、以下のようになります。

月額広告費手数料(20%)合計費用
30万円6万円36万円
50万円10万円60万円
100万円20万円120万円
300万円60万円360万円

最低出稿額の目安

多くの代理店では最低出稿額や最低手数料を設定しています。目安として以下の傾向があります。

  • 大手総合代理店: 月100万円〜(担当者がつく最低ライン)
  • 中堅デジタル代理店: 月30万〜50万円
  • 小規模・特化型代理店: 月10万〜30万円

広告費が月30万円未満の場合、手数料型では手数料が6万円以下になるため、多くの代理店で採算が合いません。この価格帯では固定報酬型の代理店を探すか、インハウス運用も選択肢に入ります。

見落としがちな追加費用

代理店の見積もりに含まれないケースが多い費用も把握しておく必要があります。

  • 初期設定費: アカウント開設・タグ設置で5万〜20万円
  • バナー・LP制作費: 1本あたり5万〜30万円
  • レポート作成費: 月次レポートが別料金の場合あり(月1万〜5万円)

見積もりを比較する際は、手数料率だけでなく初期費用・制作費・レポート費用を含めた総額で判断することが重要です。

失敗しない広告代理店の選び方 5つのチェックリスト

広告代理店選びで後悔する原因の多くは、契約前に確認すべきポイントを見落としたことにあります。以下の5項目を事前にチェックすることで、ミスマッチのリスクを大幅に減らせます。

チェック1: 運用実績と得意業種を確認する

代理店が公開している実績だけでなく、自社と同じ業種・同規模の運用経験があるかを直接聞いてください。「広告運用の実績が豊富」でも、BtoB向けとBtoC向けでは運用ノウハウがまったく異なります。

  • 自社と同じ業種での運用実績があるか
  • 同程度の広告予算での運用経験があるか
  • 具体的な改善事例(CPA改善率など)を提示できるか

チェック2: レポーティングの透明性を確認する

運用データをどの粒度で、どの頻度で共有してくれるかは代理店によって大きく異なります。「月次レポートを出します」だけでは不十分です。

  • 管理画面のアクセス権限を共有してくれるか
  • 日次・週次でデータを確認できる体制があるか
  • レポートに「数値の変動要因」と「次のアクション」が含まれるか

運用データがブラックボックスになっている状態は、代理店を乗り換える際にも不利になります。データの所有権が自社にあることを契約前に確認してください。

チェック3: 担当者の体制を確認する

担当者が頻繁に変わると、過去の施策意図が引き継がれず、同じ失敗を繰り返すケースがあります。

  • 担当者は固定制か、ローテーション制か
  • 担当者の経験年数・資格(Google広告認定資格など)
  • 担当者1人あたりの担当社数(多すぎないか)

目安として、担当者1人あたり10社以上を抱えている場合、個社への対応が手薄になるリスクがあります。

チェック4: 最低契約期間と解約条件を確認する

広告代理店の契約期間は3〜6ヶ月が一般的ですが、中には1年縛りの代理店もあります。

  • 最低契約期間は何ヶ月か
  • 中途解約時の違約金はあるか
  • 解約時にアカウントや運用データを引き渡してもらえるか

特にGoogle広告・Meta広告のアカウント所有権は重要なポイントです。代理店名義でアカウントを作成されると、解約時にアカウントごと失う可能性があります。自社名義でアカウントを開設し、代理店に運用権限を付与する形を推奨します。

チェック5: インハウス化支援の有無を確認する

将来的に広告運用を自社で内製化(インハウス化)する可能性があるなら、それを支援してくれるかどうかも判断材料になります。

  • 運用ノウハウの共有・トレーニングに対応しているか
  • 段階的にインハウスへ移行するプランがあるか
  • インハウス化後もスポットで相談できる契約形態があるか

代理店にとってインハウス化支援は売上減につながるため、積極的に提案してくれる代理店は多くありません。しかし、自走できる仕組みを一緒に設計してくれるパートナーを選ぶことが、長期的なコスト最適化につながります。

広告代理店に依頼するメリット・デメリット

自社で運用するか、代理店に任せるか。判断するために、メリットとデメリットを整理しておきます。

項目メリットデメリット
1専門知識と最新ノウハウを即座に活用できる。
媒体のアップデートにも迅速に対応してもらえる
運用の中身が見えにくい
何をどう改善しているか把握しづらいケースがある
2社内リソースを確保しなくてよい
採用・教育コストをかけずに広告運用を開始できる
社内にノウハウが蓄積されない
代理店を外した瞬間に運用が止まるリスクがある
3複数媒体の横断運用が可能。
Google・Meta・LINE等を一元管理できる
手数料コストが継続的に発生する。
広告費が増えるほど手数料負担も大きくなる

デメリットの多くは「代理店に丸投げした結果、ブラックボックス化する」ことに起因しています。

これを防ぐには、最初から運用データの共有体制段階的な内製化の設計を組み込んだ形で代理店と契約することが有効です。「今は任せるが、将来は自走できる状態をつくる」という前提で代理店を活用すると、費用対効果の高い関係を築けます。

まとめ:ランキングだけで選ばない。自社に合った代理店を見つける判断基準

広告代理店は売上規模や知名度だけで比較するものではありません。

自社の広告予算・業種・将来のインハウス化方針によって、選ぶべき代理店のタイプは変わります。

本記事で紹介した選び方のチェックリスト5項目を使い、複数社から見積もりを取って比較してください。料金体系・レポートの透明性・契約条件を横並びで見ることで、自社に合ったパートナーが見えてきます。

代理店選びに迷ったら、第三者の視点で広告戦略そのものを設計し直す方法もあります。SIDER STORYでは、特定の媒体に偏らず、事業全体の集客設計から広告の位置づけを整理するご相談にも対応しています。

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よくある質問(FAQ)

広告代理店の手数料の相場は?

広告費の20%が業界標準です。ただし、広告費が月30万円未満の場合は最低手数料(月5万〜10万円)が設定されていることが多く、実質的な手数料率が20%を超えるケースがあります。少額運用の場合は、月額固定型の代理店を検討するのも一つの方法です。

中小企業でも大手広告代理店に依頼できる?

依頼自体は可能ですが、大手代理店は最低出稿額が月100万円以上に設定されていることが多く、広告費が少額の場合は優先度が下がる傾向があります。月30万〜50万円規模であれば、中堅のデジタル代理店や特化型代理店の方が手厚い対応を受けられるケースが多いです。

広告代理店と広告制作会社の違いは?

広告代理店は広告媒体の選定・出稿・運用を担う会社です。一方、広告制作会社はバナーや動画などのクリエイティブ制作を専門とする会社です。代理店の中にはクリエイティブ制作まで一貫して対応するところもありますが、制作は外注しているケースも少なくありません。クリエイティブの質を重視する場合は、制作体制を事前に確認してください。

広告代理店を乗り換える際の注意点は?

最も注意すべきは広告アカウントとデータの引き継ぎです。代理店名義でアカウントが作成されている場合、過去の運用データや学習済みの機械学習モデルを引き継げない可能性があります。乗り換えを検討する際は、現在の契約書で「解約時のアカウント・データの取り扱い」を確認し、新しい代理店との移行スケジュールを事前にすり合わせてください。

インハウス運用と代理店運用、どちらがよい?

一概にどちらが良いとは言えません。判断基準は広告費の規模社内リソースです。月額広告費が100万円を超える場合、手数料(月20万円以上)と同等の人件費で担当者を採用できる可能性があり、インハウス運用のコストメリットが出てきます。一方、広告費が少額の段階や、社内に経験者がいない段階では、代理店に運用を任せつつノウハウを吸収し、段階的に内製化へ移行する設計が現実的です。

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